【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が10匹 ページ11

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その後赤司君兄は練習に戻って行き、ほっと一安心したのも束の間ー……



今度は、赤司君弟に無言で壁に押し付けられています。



『……あ、のー……いきなり何……？無言でこんな事されても何も分かんないですけどー……？』

「聞いた。波音とお前が話している所を、昨日見てたんだって？」

『え？！あ、黙ってて欲しいってこと？それならあたしはもう興味無いし誰にも言うつもりは無いけど』

「別に言いふらしても構わないが」

『あ、あー！そういやあんた祥吾が女好きって言ってたわ……』

「……祥吾？灰崎の友達か？まぁ、見た目は明らかにああいう輩とつるみそうだが」

『祥吾は幼馴染み！てか祥吾の事不良みたいな言い方すんなし！見た目が不良なだけだから！良い奴だし！』



……うん、何時になったら退いてくれるんだ。
未だにあたしを壁に押し付けている赤司君の肩を押す。
……びくともしねぇ……



てか話があるなら普通に話しかけろし……



「僕は清楚な子が好きなんだ、まだ誰にも触られた事が無いような子がね」

『んっと、うん？何？』

「金井は遊んでいるんだろう？」

『え、……あー、ま、まぁそれなりにね、男には困んないって感じ、前元カレと別れたけどー、もう今は別の彼氏出来たしー』

「……いや、逆に遊んでいる奴の方が意外と気持ち良かったりするのか……？」



微妙に噛み合わないあたしと赤司君の会話。
あたしはまた嘘ついちゃった……と項垂れて、赤司君は考え込んでいる。



もう何でもいいからとりあえずあたしから退いて欲しい。
その、顔が近くて照れちゃうんだよ……！



「……」



ふいに赤司君がじっとあたしを見た。
その端正な顔が近付いてくる、え、え？
待っ、こいつあたしとキスしようとしてね？！



ちょ、あたし好きな人としか……！
そういう事したくな……そもそもファーストキスがこんな奴とか超嫌……ッ！
で、でもあたしは遊んでるんだ、イメージを守るためにはここはむしろあたしからキスをするべき？
や、でもやっぱりファーストキスは好きな人とが良い……！！！！



こんな状況に陥った事が無いあたしの頭の中は、ぐるぐるぐるパニック状態。
やがてあたしの中で、イメージを守りたい派に初めては全部好きな人と派が勝って。



咄嗟にどんっと赤司君弟を突き放した。




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