元カレ10（yuta.t）

459 ページ9

「北山さんも、ダンス＝千賀くんみたいな感じだけど、
ダンスに熱がすごいって言うか、
身体いっぱいで表現してるのが見ててカッコ良いし、
藤ヶ谷さんは、何してもフェロモン凄くてカッコ良いし、
二階堂くんは、
カッコ良いって言うか可愛い寄りなんだけど、
だけど、あまり表に出さないけど男気があるんだろうなーって感じる」



玉「で？俺は？」



「裕ちゃんはねー
やるときはストイックすぎて心配になるくらい、
何事にも真面目で、寛大で優しくて男らしい」




玉「かっこいいは？」



「男らしくてかっこいい」




玉「だから？」




「だから？」




玉「だからなんなの？」



「だから好き」





玉「よく言えました」



「言わせたいだけじゃん」



玉「だって、言って欲しいじゃん？」





「世間が知ったらどう思うかな？」



玉「俺の世間のイメージってどんな？」



「んーよくわかんないけどw
でも人それぞれじゃない？
かわいいって思ってる人
かっこいいって思ってる人」



玉「別に、どう思われてても
応援してくれてるファンには違いないから」




「じゃあもっとファンサしたら？」



玉「えー知らない人の目見れない」



「でもファンの子だよ？」




玉「優しそうな人なら平気だけど、
ギャルっぽい人とか、
ちょっと怖いよね」



「ファンの人を怖いとか言わないの」




玉「そもそもギャルっぽい人苦手だし」



「じゃあ、私がギャルだったら好きになってなかった？」



玉「ギャルだったら同じクラスでも喋ってなかった」




「見た目はギャルでも中身は今の私と同じなのに？」



玉「見た目で判断して喋るきっかけないから、どんな子か分からないまま終わるわ」




「ほらそれ。
分からないまま終わったらだめなの
もっと視野を広げてもっといろんな人と話していろんな世界を知って、
いろんなことを学ばないと」




玉「ガヤみたいなことを言うね」




「人見知りな裕ちゃんだからなかなか難しいのはわかるけどね」



玉「そうやって俺を甘やかせてくれるのも好き」






って私の胸に顔を埋めて
ここ本当落ちつく。

って満足そうにしてるから、

髪を手櫛で直してあげる







こうやってる時間が私達には少ないから
好きなだけさせてあげる。






玉「この間ね」



「うん」




玉「撮影の現場に赤ちゃんがいてさ」


「へぇ〜」




玉「初めて会った俺にもニコニコしてくれて
ムチムチで柔らかくて白くて可愛くて」

460→←458

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す