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「素敵な兄弟だったんだ。
雄太は健太くんとどんな話し方で話すんだろう。

見てみたかった。

顔はあまり似てないのに、
声はやっぱり似てる…」




健「そう?」



「目をつぶってると、
雄太みたい」



健「自分じゃわかんないけどね」



くしゃっと笑う顔も似てる…

二卵性で似てないって言うけど、
仕草とか、話し方とか笑い方も。

やっぱり似てる。




雄太が荼毘に付されてるのに

なんだかこの時間だけ少し心が温かい気持ちになった。






健「雄太、嫉妬してるかもな」



「そうかな?」




外に出て、
煙突から出る煙を二人で眺めてる。




健「なんかまだ信じらんねーわ、雄太が死んだとか」



「…そうだね」



健「まだ俺ら30前で
これからもっと楽しいことあったのに、
結婚して、子供できて、
家族のために働いて。

休みの日は奥さんと子供と公園行ったり
動物園行ったりさ

あいつ何一つやらないで死んだとか…
何やってんだよ…」






健太くんの泣いてる姿を見て、
私は、

雄太もこうやって泣くのかな?
私の前で泣いたことあったかな…


何て考えてた。









告別式も終わって、
ホテルまで送ってくれた健太くん



「本当、お忙しいのに、
いろいろありがとうございました。」


健「あのさ、納骨は身内だけって言ってたから…
土曜日だし、仕事もあると思うからわざわざ来なくて良いから」


「え?」


健「迷惑とかじゃなくて。
命日とか縛られないで欲しいなって思っただけ」



「……」



健「来るときは連絡して?
墓の場所とか教えるし」



って渡された連絡先



電話番号を入力して


「それ、私の番号です」




かけると

健「登録しとく。

…あと、一応、納骨の日連絡する」



「ありがとう」



健「じゃあ、、
ゆっくり休んでね」




車を見送り、
ホテルの部屋に戻れば



玉「おかえり」


「裕ちゃん?早くない?」



玉「今日ロケだったんだけど、天気悪くて延期で休みになった」


「雨?」



玉「奥多摩の方は雨だったみたい」




「そっか。」



玉「お別れできた?」



「うーん、
でもまだ実感ない。」




玉「そんなもんじゃない?
すぐに受け入れる人なんかいないし、
きっとご家族もそうだって」



「そうだよね…
お風呂、入っても良い?」



玉「準備してくるわ」





バスタブにお湯を貯めに行ってくれて、


玉「喪服脱いだら?」






「うん」





シワになるからってハンガーにかけてくれた

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りさ - 私も続きが気になります玉ちゃんとヨリ戻ってほしい (2020年1月5日 1時) (レス) id: 633db925ae (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 更新楽しみにしてました。高野くん、、衝撃の展開、、裕ちゃんとはどうなるのか、、色々気になるんで、、お話楽しみにしてます! (2020年1月3日 0時) (レス) id: a8fad90825 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - はい(*^-^*)わかりました (2019年12月24日 2時) (レス) id: 633db925ae (このIDを非表示/違反報告)
みぃまん(プロフ) - りささん» また間違いに気づいた時はご一報下さい^ ^ (2019年12月23日 7時) (レス) id: 45494441ff (このIDを非表示/違反報告)
りさ - いえいえ(*^-^*)また気づいたら教えますね(*^-^*) (2019年12月23日 2時) (レス) id: 633db925ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃまん | 作成日時:2019年10月26日 7時

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