元カレ9（yuta.t）

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しばらくしてお風呂が沸いたアナウンスが流れて



「入ってきなよ。
部屋着も洗っといたから」



玉「洗剤なかったでしょ？」



「日用品ね、買っといたよ。」



玉「マジで？本当に？」



「シャンプーとかどれが良いかわからなかったから
とりあえず今使ってるのと同じ物買ってきたし、
トイレットペーパーと、
洗剤と柔軟剤も。」




玉「え、もしかしてワックスも？」



「ごめん、ワックスまでは気づかなかった」




玉「…もうさ、
本当ありがとう」




何でもコンビニでも買えるけど結構限界あったりして、
コンビニで売ってる柔軟剤は使ってる香水と相性悪くて苦手らしい。



「あとね、ディヒューザーなくなっちゃってたから新しいの買っといたけど、
におい結構残ってるから、薄くなってきたら自分で出してね。
棚に置いといたから」




玉「…そうなんだよね、
バタバタしてたらこぼして雑巾で拭いたんだけど結構臭かったでしょ？」






「ほらほら、お風呂ずっと保温してるの勿体無いから早く入ってきて」





玉「…なんか、いいね。こういうの」




「何が？」




玉「いや、何でもない。

お風呂行ってきまーす」




「急いで出てこなくて良いからね」




って言ったのに、


玉「Aー」




入ってから5分くらいで呼ばれた


「何ー？」




お風呂のドア越しに返事をしたのに




玉「……」




「どうしたの？」




ゆうちゃんが片手でドア開けて



玉「いるか確認」




「いるに決まってるじゃん」




玉「いや、あまりにも静かだから帰っちゃったかなと思って」




「ちゃんと待ってるってば」



玉「…入る？」




「入らない！！」




玉「そう言う意味じゃなくて」





「…おかしいでしょ」




玉「だってほら、混浴とかあるじゃん」




「…あのねぇ、
温泉とは違うでしょ。


お風呂の大きさも違うし、
いくらこのお風呂が大きくても絶対身体触れちゃうし、

そんなの変な気起こすに決まってる」


玉「俺は我慢できるけど」




…私無理だもん
そんなの絶対無理。


流されるに決まってる



…今だって入浴剤で濁ってて上半身しか見えないけど、
普通にドキドキしてる。


…絶対悟られないようにしてるけど。





「ちゃんと待ってるから、閉めるよ」





ドアを閉めて
リビングのソファに座ったけど…




どうかしてる。

あの体に触れたくて、
抱きしめたくて


…優しくキスしてほしい。







…私酔ってないよね？

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