元カレ9（yuta.t）

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東「ごめん急に来て。
しばらく休みで名古屋にいるからさ、
連絡してよ」


高「いや、だから」


東「あのー
高野、めっちゃいいやつなんで安心してください」


「…あぁ、はぃ」




そういうと、高野くんの話も聞かずにいなくなってしまった





「…良かったの？」



高「あいつ、昔から人の話聞かない奴で…
なんか勘違いしてたよね、巻き込んでごめんね」



「私は全然良いんだけど、
逆にいいの？」



高「人の話聞かないあいつが悪いから、
しばらくほっとくわ」






エレベーターに乗って
いつものようにバイバイして。



ゆっくりお風呂に浸かりながら携帯で動画を見てれば、裕ちゃんからテレビ電話




「もしもし？」



玉「あれ？今お風呂？」



「うん、どうしたの？」




玉「今ね、名古屋駅」




「え？」




玉「大阪で仕事だったから
名古屋駅で降りちゃった」



「うそっ！！」





玉「職場に迎えに行こうと思ったけど、このままマンションいくわ」




「ほんと？」




玉「ほら、見える？」






ってカメラに写ったのは、名古屋駅の文字




「迎えいく」




玉「いいって。
お風呂入ってるんだし」





「駅から家まで分かる？」



玉「タクシー乗るから」





「分かった。気をつけてね」




電話切った後、
急いで洗ってお風呂から出て、
無駄にソワソワして、部屋行ったり来たり




タオルドライして、
携帯と鍵を持ってマンションの下、
車止めで待ってれば
電話が鳴る



「もしもし？」




玉「A？
まだ風呂？」



「ううん、もう出たよ」



玉「あれ？部屋番号間違えてる？」


エントランスを見れば




「裕ちゃん！」



駆け寄れば


玉「外で待ってたの？」






「うん。いつの間に着いたの？」




玉「マンションの裏から入った」







「びっくりしたじゃん」




玉「めっちゃ嬉しいサプライズでしょ？」


ほんとびっくりだよ

玉「早く入れて」





「あ、うん」






エレベーターに乗り込んで、
隣を見れば裕ちゃんがいて



玉「ん？」






「なんでもない」


本当に裕ちゃん？
夢じゃないよね？って思ったら
ジーッと目が離せなかった




部屋に着いたら、


玉「なんか懐かしい匂いがする」



「え？懐かしい？」



玉「Aんちのにおい」





「何か飲む？」



玉「…後でいい。
こっちきて」





急かされるように腕を捕まれて引き寄せられて抱きしめられた。



玉「めっちゃ会いたかった」

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