元カレ9（yuta.t）

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色んなところクンクン嗅がれて
玉「ちょっと汗の匂いする」




「だって昨日汗かいたもん。
いい匂いじゃないから辞めてよ」




玉「この匂いも好き」



襟足部分嗅いで


「痛っ」


カプッと噛まれた

「もう、痛いよ〜」



玉「痛くないでしょー
そんな強く噛んでないもん」



「びっくりするんだって」



もう裕ちゃんがそれで満足ならそれでいいけど…
でも、いつガブってくるか分からないから怖い。








「ちゅーして」



玉「おいで」



「そうじゃくて」




玉「なに？」




「初めてした時のキス覚えてる？」




玉「忘れるわけないじゃん」



「本当に覚えてるの？」




玉「覚えてるって。
全部覚えてるって。」


「本当に？」


玉「付き合ったその日に手繋いで帰った」


「裕ちゃんと付き合った日に自転車二人乗りして裕ちゃん家に行ったよね」



玉「で、最悪な事におばさん軍団に捕まった」



「あー、何人か裕ちゃんママのお友達いたね」



玉「あの日、
俺の部屋で抱きしめたの覚えてる？」


「うん」



玉「あの時、めちゃくちゃ緊張してたわ俺」



「そうだったの？」



玉「ほんとはあの時キスもしたかった」



「へぇー」



玉「でもあんまりがっついたらダサいと思って我慢した」



「でもその何日か後だよ。
みんなでディズニー行ったの」


玉「あの時のA、すげー可愛かった」


「今は可愛くない？」



玉「そうじゃなくて。
めっちゃ照れて恥ずかしがってて、
でもめちゃくちゃ嬉しそうな顔してた」



「嬉しそうだった？」




玉「ホーンテッドマンションもう一周したかったからね」




「でも、私もあの時はあの乗り物にまだ乗っていたかった」



玉「あの時はまだAちゃん呼びだったよね」



「そうだっけ？」




玉「俺のことも玉森くんて呼んでた」



「いつから裕ちゃんだっけ？
名前呼び変えるタイミングとかあった？」




玉「いつから裕ちゃん呼びになったっけ？

ディズニーの時は絶対違った
でもさ、
毎日がドキドキして、
毎日たまんなく可愛くて

死ぬほど好きになってて
仕事で学校行けなくて会えない時とか
今頃他の男子と仲良くしてんのかな、とか女々しいこと考えてたり。

あの時は本当余裕無かったし」





「裕ちゃんて世間のイメージとは違って相当重いよね。
結構淡白だと思ってるファンの子多いと思うよ？」



玉「基本は淡白なんだって。
そうじゃなくなるのはAだからだよ」

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