元カレ9（yuta.t）

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「お疲れ様でしたっ」



急いで着替えて、
店舗を出て駅までダッシュ


信号待ちで携帯取り出して発信ボタン押せば




玉「急ぐと危ないよ」



「え？」



……



玉「おつかれ」



「裕ちゃん！！」




玉「散歩してたらここまで歩いてこれた」




「えっ？家から歩いてきたの？」



玉「そう、でも帰りは疲れたからタクシーで帰ろ」






ってすぐタクシー捕まえて、
状況がうまく飲み込めないまま、車に乗って




玉「行き先は？」




「あ、朝日町1丁目まで」






車が走り出す




「なんで歩いて？」



玉「だから散歩だって。
散歩してたら、
職場の近くまで歩けんじゃないかとググって、歩いてみた」




「ごめんね、最後タイミング悪くて定時無理だった」




玉「うん、知ってる。

めっちゃキラキラして働いてた」



「え？見てたの？」




玉「パンフレット見てるフリすれば違和感ないかなーって思って」



「うそっ、お店入ったの？」



玉「うん。」





「ちょっとーバレたらどうするの」



玉「バレたら？
別に一人だし問題なくない？」



「…そっか」




玉「なんか、
凄かったわ。

Aが凄い大人に見えた」




「そう？」



玉「頑張ってるなーって」



「へへ」




玉「…ちょ、

もうなんだよ//」


「え？」




玉「今の照れた顔めちゃ可愛かった」





耳打ちしてくるから顔が熱い






マンションの前でタクシー降りて、



「荷物は？」



玉「車」


「取りに行く？」





玉「後でいっかな」


「じゃあ、何か欲しいものある？コンビニ行ってこようか」



玉「もう、いいから
…とりあえず、早く家入ろ」






玉「ここ？」



「うん」





玉「隣の人は？」



「左が学生さんなのかな？
若い男の子で、右がおばさん」



玉「ふーん」




「はい、どーぞ」



玉「お邪魔しまーす」





「歩いたから喉乾いたでしょ？
冷たいのがいいよね？」




玉「その前に、」




キッチンで動く私の手を取り、
見つめられる




玉「めっちゃ会いたかった」





ギュっと抱きしめてくれるから、
私もギュっと抱きついた




玉「んっ//」



掬うように重なる唇が
柔らかくて暖かくて


角度を変えた味わうように






玉「ベッドは？」



「あっち」




玉「明るいから嫌だとか言わせないから」




「分かってる」






手を引っ張られて、ベッドに少し強引に押し倒されて




玉「A前にするとダメだ」

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