そのままの君が好き＿4

ヤキモチ＿1 ページ30

＿

あれからきちんと病院で調べてもらって
妊娠が確定した。


母子手帳も発行してもらって、
やっと自分は妊婦なんだなって実感。


それと同時につわりも少し酷くなってきて
ほぼ1日寝てる日もあったり。


みっくんは相変わらず激的に優しくて
私がダウンしてる日には家事をほとんどしてくれるし、

匂いに敏感になった私がまず最初にダメになったのは煙草の香りだった時は
あのみっくんが禁煙するとか言い出して。

たまに入るニカちゃん情報によると
会社でも禁煙活動頑張ってるらしい。









:








｢......ん、｣



ベットで目を覚ますと
もう部屋の時計は20:30になる所だった。



今日も朝からずーっと気持ち悪くて、
ご飯もろくに食べられなかったっけ。


喉が乾いたから起き上がる。


比較的日中より夜は体調がいい時が多くて。



寝室のドアを開けてリビングに移動すると
ソファに座る愛しい人のちょっと猫背な後ろ姿。


テレビ見てて気づいてないのかな。


驚かせちゃう？



そーっと背後から近寄ってみると....






みっくんの手には雑誌か何かがあって
そのページにはぴっちぴちの女の子のグラビアが写っていた。









｢.....おかえり｣


｢っ！？!？
うわ、びっっくりしたーーー｣


起きたの？なんて聞きながら
閉じた雑誌を机に置いたみっくん。



｢梅のおにぎり買ってあるよ。食う？｣


おいでって言われて、みっくんの隣に座る。






｢まだ気持ち悪い？｣

｢...んー、今は少しだけ｣

｢そか。今日はなんか食えたか？｣

｢あんまり｣

｢どれ、見してみ｣



両頬をみっくんの手が包んで
私の顔をじーーーっと見てくる。


みっくんのくりくりでまんまるな黒目に
私が写ってる。


だけどさっきまでは
ココにグラビアの女の子が写ってたんでしょ。






｢どした？ぶすっとして｣

｢元からぶすだもん｣

｢なんでよ。可愛じゃん、Aは｣



おりゃ、って両端の口角上げられる。




検査薬で陽性が出たあの日、
そう、みっくんのお誕生日から１ヶ月半くらい経ってるけど
あの日以来えっ ちどころか
みっくんから私に触れてくることすらない。

あっても、
ちゅって軽く触れるだけのキスくらい。

それに夜だって
みっくんはたまにソファで寝たりしてる。

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