恋愛のススメ〜北山の場合〜

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宣言通り、
明け方寝たからAと2人で昼前まで爆睡。


シャワーから戻ると、先にシャワーを終えてたAがキッチンでテキパキと動いてる。



｢超お腹へった｣

｢私も。｣



Aが持ってきたくれた惣菜と
作ってくれた味噌汁で朝兼昼メシ。



｢朝から豪華だなー｣

｢そうですか？どちらかと言うと地味かなって｣

｢んや、充分よ。｣


持ってきてくれたタッパーの惣菜たちを温めたりしてるのをカウンターに肘ついてボーッと見てる。


お皿に丁寧に盛り付けていくから、
店みたいな料理がどんどん並んでいく。


俺んちでこうやってAが料理してんの見てると、改めていいなぁって思う。


このお皿使っていい？ってAが聞いてくるから、
どーぞ？って答えるとありがと、って笑う。


朝からニヤつかせんなっつーの。






食卓に並べられたお皿にはどれも美味そうなおかず達が並んでて、さっきから腹が鳴りっぱなしだ。


｢食べよっか｣


お米をよそい終えたAが言うから、
テーブルに向き合って座って手を合わせた。









｢…本当に実家に行かないよね？｣



食べ始めて暫くすると、Aが聞いてくる。


｢なんで？やなの？｣

｢…昼間は仕事でいないから｣

｢じゃあ夜でいいじゃん｣

｢…平日なのに？｣


言葉を選んでる様だけど、Aの口調と表情から嫌って言うのが思いっきり伝わってくる。


｢そんなにAが嫌なら行かない｣

｢嫌とは言ってないじゃん｣

｢思っきり顔に書いてあるわ｣

｢……だって、｣

｢……だって何？｣


やべ。

空気悪くなってんな。


｢とりあえず食お。食ってから話そ？｣

｢うん｣

コクリと頷くA。


せっかくの休みで一緒にいんのに、
喧嘩したい訳じゃないけどさ。

なんかひっかかるし、こういう些細な言い合いもこのまま流すのってなんかやだ。

俺も思ったことは言うし、
Aにも全部言って欲しい。


夫婦んなるってそういう事だろ？





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ご飯を食べ終えて、食器を片付け終わってリビングへ向かうとソファに座ってる北山さんが隣をポンポンと叩いて誘導してくる。

そこへ腰を下ろすと、身体ごとこちらへ向き直してくれる北山さん。



｢ご飯ありがと。｣


トーンが優しい。

さっきは言い合いみたいになっちゃって、その時の声とは違うから安心する。

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