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思いっきり目が合っちゃったけど、
ぐるりとそのまま階段の方へ引き返す。
北山さんの足音が近付いてきて、
私の腕を掴む。
「A、待って」
「やだ」
「俺も嫌だ、このままじゃ」
北山さんの力が強くて、進めなくなる。
「話、聞いて?」
ゆっくり振り向けば、
久しぶりにちゃんと見る北山さんの顔。
それだけで
トクンと自分の心臓が高鳴るのが分かる。
もうやだ。
だから会いたくなかったのに。
「…すげー会いたかった」
北山さんは私と真逆の事を口にする。
北山さんにとって、私って何?
「……北山さん、」
「ん?」
「なんで私に構うの?
北山さんの周りには
可愛い女の子たくさんいるでしょ」
「気になるなら教えてやろっか」
「うん」
頷くと、
1歩私に近付いてくるから
自然に反応して私も1歩下がってしまう。
「なんだよ。」
ちょっとムスッてして
また近付いてくるから、私もまた下がる。
そんな事を3回くらい繰り返してると、
ついに後ろが壁まで追い込まれて。
その壁にそっと手をついて
私の顔を見下ろしてくる。
「聞きたい?」
ずっとこのままの気まずい関係は嫌だから、
首を縦に降る。
というか、この体勢。
……リアル壁ドン。
「…Aが好きだからだよ」
・
「……………」
「好きだよ、A」
「……………」
「や、なんかリアクションして?」
「そうやって
今まで女の子落としてきたんですね」
「あんなぁ、本気だぞ?俺は」
………本当の本当に?
「ちょっと、ここじゃダメだわ。来い」
手を掴んで、私の部屋の前まで行く。
「鍵。はよ。」
言われるから、
鞄から取り出して北山さんに渡す。
手早く鍵を解錠した北山さんは、
玄関のドアを開けて私を引きずり込む。
バタンとドアが閉まった音がした時は、
もう私は北山さんの腕の中にいた。
「もう他の女全部切った。
こういう事したいと思うのAだけだから」
きつく、きつく抱きしめられて。
「絶対、大事にする」
「…本当に?」
「ん。一生」
「…いっしょう?」
腕の苦しさが少し解放されて
北山さんの瞳が私の目を捕らえる。
「付き合って下さい。結婚を前提として」
「……え、」
「これで伝わる?俺の本気」
そう言って目線を外しながら
私の髪の毛をいじり出す。
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mayumitsu(プロフ) - あやみつさん» あやみつさん、宏光に3回も抱かれちゃったんですね…|ω・`)イケナイ人妻ですね!(笑)日々更新される北山さんが超絶爆イケで私このまま来月生の北山さんを見たら本当に命の危機だと思います…! (2019年5月12日 2時) (レス) id: a6361f69c3 (このIDを非表示/違反報告)
あやみつ(プロフ) - いやー!!ドーム3日間通った後のこの小説たまりません!!(;_;)もう爆イケ宏光を堪能した後にこんな素敵なお話が読めるなんて幸せすぎます!!いつもマメな更新本当にありがとうございます☆日々の楽しみがあるって幸せです(*´-`*) (2019年5月10日 0時) (レス) id: bce3db38ac (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ☆(プロフ) - mayumitsuさん» 楽しみにしていますね! (2019年5月9日 0時) (レス) id: fb0e47a720 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - いえいえ、お気になさらずに〜!来月殺られる予定です(笑)ドームが私の墓場になります(´-`)更新が途絶えたらこいつ死んだなと思って下さい(笑) (2019年5月8日 22時) (レス) id: a6361f69c3 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - ごめんなさいm(__)m名前間違えていましたね( ; ゜Д゜まゆみつさんなのに(TT)ホントにすみませんm(__)mみっくんに殺られまくりましたよ(//∇//)まゆみつさんも殺られに行きますか?殺られてきて下さい(^.^)名前間違い本当にすみませんm(__)m (2019年5月8日 22時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mayumitsu | 作成日時:2019年4月14日 17時