【小説版】咲き乱れるは心の花

憂鬱と思いつき【儚瑠乃】 ページ5

『間もなく入学式が始まります____________』







澄んだ声が流れる。私はその言葉で目覚めた。木の上からは校舎内を移動する少しぎこちない生徒がたくさんいた。何故か私はその場から動きたくなく結局は入学式に参加しなかった。









余りにも木の上から動かないと背中がいたくなりピョンと私は木から降りた。取り敢えず授業には出ておこうと腹痛を装って教室の扉を開けた。






やっぱり視線が痛い。取り敢えず3限まで出てツーリングに行こう。ただ、私の嫌いな数学がまさかの3限にある。









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只今、3限の後半。あと少し。高鳴る胸を押さえながら左手で公式を写していく。先生の子守唄のような声が耳に響きまだ昼とは思えないくらい眠たくなる。







チャイムがなり私は友達に『早退するって言っといて』と伝えダッシュで寮へ戻った。寮に戻ると必要な荷物をまとめてバイクのおいてある場所へと走った。








「今日もよろしく……」






私は川崎の大型のバイクにまたがりエンジンをかけた。

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