有り難くない説教【薔薇】挿絵 ページ3
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「さて、今年も入学式が始まりましたね」
生徒会長である鈴蘭が言う。
鈴蘭は三年生なので、今年で三回目だな。
「3分の1は迷うな、絶対に。まあその辺りは他の真白の者に任せておけばよい」
「そうですね、できれば私も迷っている生徒を助けたいのですが…………」
残念ながら鈴蘭も妾も、生徒会長と代表なので前に出て話をしなければならない。
「生徒会長のそなたが遅れては、学園の信用が落ちるという物だ。我慢しておけ」
「何故そんなに上から目線なのですか? というか…………」
ちらっと妾の服を見る鈴蘭。
「何故今日もその露出の高い服を着ているのです! 入学式くらい、普通にしてくださいっ!」
「印象付けというやつだ。この服なら妾をしっかり覚えておけるかと思ってな」
「言いたいことは分からなくはないですが、さすがにそれは駄目です!」
何故だ、妾は普段からこの服装だぞ。
「拒否するっ! 一年生から妾の服装はこれだからな!」
「明日からでもいいじゃないですか!」
突然、後ろから肩をたたかれた。
「せ、先生」
「嵩礼院さん、千条里さん。何をしているのです?」
華道部の先生だった。マナーや礼儀に人一倍先生だ。
…………確実に説教ルートだな。妾の運はこんなにも悪かったか?
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闇兎(プロフ) - 更新しまーす((⊂(`ω´∩)シュッシュッ (2016年2月2日 12時) (レス) id: f26cab7447 (このIDを非表示/違反報告)
如月蒼(プロフ) - ユーリさん» うちのもそうですね…… (2016年1月29日 21時) (レス) id: 155e4c376f (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - 如月蒼さん» どうせ弾くんだからいいや、みたいな(( (2016年1月29日 21時) (レス) id: 36aa2ca2e1 (このIDを非表示/違反報告)
如月蒼(プロフ) - ユーリさん» あら……そこは気にしましょうよ… (2016年1月29日 21時) (レス) id: 155e4c376f (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - 如月蒼さん» 侑李は時々盾にされるけど気にしないですね多分((( (2016年1月29日 21時) (レス) id: 36aa2ca2e1 (このIDを非表示/違反報告)
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