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52話! ページ11

〜日記〜

久しぶりに私は泣きじゃくっていた

厳密には、
ツキヒコが帰ってこない、その辺りからジワジワとは来ていたのだが

「ほら、もうなかないで、僕は全然大丈夫だから、ね?」

ツキヒコがそうやって慰めるが、
涙はおさまらなかった

いや、
まさか傷だらけで帰ってくるとは

誰も思わないだろう

「傷、見せてみろ」

猫がツキヒコの傷に肉急をあてようとする

「待て!!何をしようとしているのだ?」

猫は微笑んで言った

「この傷をなおす」

肉急が傷に触れる…

するとピンク色の光が現れる

「…何故、そんなに傷だらけなのだ」

猫が傷を治している間
私はなんでそんな姿になったのかを
聞き出した

この猫は、
ツキヒコが私に抱いてた感情も解ってたようで

ずっと、ウザイ位ニヤけていたが…


「もう、村には戻るな」

「おぉ!」

なにがそんなに面白いのか
猫はこんな時もニヤけていた

「…すまん、忘れろ」

寂しい、寂しくてしょうがない
離れるのは嫌だ

「…ごめん」

ツキヒコはしぼり出すように言った

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作者名:ミジンコヒーロー | 作成日時:2014年5月4日 0時

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