“うちは”は暗闇に沈む (ページ27)

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約束ページ27

Ｎｏside

「……さすけ？」

「久しぶり。」

Aの手を掴み、グイッと体を起こしたサスケはニッと笑う。

「Aってば、あの人と居るの？」

「違うよ、今はねェ…おじーさんといるの。」

Aが、あの人＿＿＿Aの父親と一緒に暮らしていないことにサスケは安堵のため息をつくがAの言う“おじーさん”にサスケは眉間にシワをよせた。

「あ…いたちさんは元気？」

「え…うん、まぁね。全然相手にしてくんないけど。」

眉間にシワをよせていたサスケは、実の兄のイタチの名前が出てきてたことに戸惑う。

「そっか…いたちさんにまた会って…」

「ねぇ！A！今日、組み手の練習に付き合ってよ！！」

Aの言葉に重ねるようにサスケは、明るい声で話をそらす。

「…うん、いいよ。久しぶりだね、遊ぶの！」

「遊びじゃないよ！修行だ！」

一瞬、黙りこんだAも、サスケの言葉にパァと顔を輝かせる。

「じゃ！学校の前で待ってて！」

「うん！じゃーね！」

お互い手を振りながら、教室へと向かっていく。

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「うちはが戻ってき……あれ？」

「キャ～～！サスケくんが笑ってる～！」

「Aってば、なんか元気だな。」

「男のくせに暗いやつだと思ってたけど…。」

教室の子供たちは、そんなご機嫌なサスケとAに驚きを隠せなかった。