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妖怪 ページ12
Ｎｏside
Aは、子供に囲まれていた。
子供の手には棒が握られている。
子供が、棒を降り下ろそうとした瞬間サスケが叫んだ。
「やめろー！！」
一瞬、子供はサスケの叫び声に手を止めたがすぐさまAに向かって降り下ろす。
パキッ
「なっ！」
サスケは息を呑む。
子供に握られた棒は折れ、Aの手には棒が握られていた。
Aはそのまま、棒を子供の首筋にあてがう。
「ひぃぃ！」
「目、見えないんじゃねーのかよ！」
「何だよコイツ！」
子供たちは、口々にそう言うと棒を拾いAに向かって降り下ろした。
パチ…パキッ
Aの顔に当てようとした棒は、Aの手に握られた棒によって弾かれ折れる。
パキッ…パチパチ
頭上に振り落とされた棒を手で掴み、棒を握る手を軽く叩き棒を折る。
「何で見えんだよ！」
「うわぁ！妖怪！！」
妖怪、妖怪、と喚きながら逃げていく子供たちにAはため息を吐くと棒をポイッと捨てた。
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作者名：エビ猫 | 作成日時：2018年7月28日 19時
