【カノキド】 相思相愛

story39　鹿。 ページ42

キドside


キド「ん....」



隣の部屋からする、良い匂いで目が覚めた。



この匂いは 目玉焼きか？



なつかしいな...



昔も、こうして誰かが朝ごはんを作ってくれた。




お手伝いさんとか、アヤカさんとか。




どうでもいいと言われれば、どうでもいいことの思い出に浸っている私。





しばらくぼーっとしていたら、横で 何かがゴソゴソ動いた。





セト「鹿っす。鹿鹿。」




キド「え、鹿？」




セト「食べちゃだめっすよ、カノ〜」




キド「…なんだよ、寝言か；；」




隣にはセトが寝ていて、お姉ちゃんとカノは居なかったから




おそらく私は、下から数えて2番目に起きたのだろう。




急に、ドアが開く。





カノ「キドー、起きたの？」




キド「あ、カノ。」




カノ「プププｗｗ
　 セトの寝言に、本気で答えてたでしょｗ」



キド「お前だって、鹿食べてたらしいぞ。」




カノ「え？」



キド「え？」




カノ「ま、いいや。
　 佐藤さんが、起きたら隣の部屋でご飯食べてだって。」




キド「分かった。」





(ガチャ





キド「...そろそろ朝ごはん食べるか。」






こんな穏やかな朝、久しぶりだな。

story40　タブー→←story38　目玉焼き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す