【カノキド】 相思相愛

story22　ロミオとジュリエット ページ25

セトside


A「ここだな。」


セト「よいしょっと・・・・」



厚さ１cmほどの業務用ベニヤ板を必要なクラス・・・・




といってもほぼ全てのクラスなんだけど；；



頼まれたクラスに運ぶ。



ベニヤ板の木材の匂いは好きだ。



昔、マリーを迎えに行ったときの森の中を思い出す・・・・



たくさんの動物。


そして綺麗な花々。



全てが美しいもので溢れていた。




最初にこの町へ来たとき、、、



子供の時はこの町の騒がしい雰囲気に



どこかあの森を求めてしまったけど



もう慣れてしまった。


住宅街でよく聞こえる人の話し声が聞こえないと逆に違和感を感じるくらいだ。



セト「・・・慣れって恐ろしいっす；；」



A「ん？」



セト「いや、昔のことを思い出してたんす。」



A「昔かぁ・・・・
　 昔はよくつぼみと遊んでたなぁｗｗ」


セト「何してたんすか？」


A「色々だよｗｗ
　 おにごっこもしたし、影踏みもしたし、、、
　 けど、1番好きだったのはかくれんぼかな。」


セト「かくれんぼっすか・・・
　 俺はよくヒーローごっこをしてたっす。」


A「ふぅ〜ん。」



孤児院に入ってからは同じ問題を抱えたキドやカノと出会えて毎日が楽しかった。


アヤ姉の家で、4人でもやった。


あ、たまにケンジロウ父さんも入ってきたけどｗｗ




A「なぁ、瀬戸？」


セト「ん？」


A「私達は知り合ったのは最近だろ。
　 少し昔の話をしないか？」


セト「いいっすよ。
　 俺もそう思ったっす。」


A「気が合うなｗｗ」


セト「そうっすねｗｗ」






俺の昔話。



それは悲しい話だという人もいるかもしれない。



けど、


俺は悲しさを決めるのは本人次第だと思う。




マッチ売りの少女だって彼女が幸せならハッピーエンドだし、




ロミオとジュリエットの2人だって愛に満ちて死ぬ事が出来て幸せなのかもしれない。






「虐めないでよ」って泣いてばっかりだったあの日々も





いつの日にかハッピーエンドになるのかもしれない・・・・・


　

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