2432【短編集】

kzh　かまってちゃん　*リク ページ7

ついつい買ってしまいついついやってしまう無人島開拓ゲーム

もはや森じゃないよねなどとCMをみて笑っていたのもつかの間

気づけばポチっていたし手元にあった


これがまあ楽しい。
四角い世界でゾンビとかスケルトンとか倒しつつクラフトするゲームもそうなんだけど
やることが次々出てくる自由度の高いゲームは下手なRPGよりもやめ時がわからなくなる


さっきから横で頭突きしてきたり腰に手を回してそのまま寝たかと思ったら次は私のことを背もたれにしてゲームし始めたり…

ほんとごめん後でやっていいから…
なんて言ってもは？と一蹴されたので何だこいつの精神で四時間ほど続けている

今日は仕事休みです。


奇行も飽きたのか今は私に長い足を向けて狭いソファーを目一杯つかって寝ている


嫌味かこのやろ


いい加減目も疲れてきたしお腹が空いた

これがやめ時ってやつなのだろう


ゲームを元の場所に戻してあ"〜〜〜とか可愛くもない声を上げ伸びをしながらソファーにボスっと座る


その勢いで元々浅かったのか眠りから覚める葛葉

始めてみたとき実はぎょっとした真っ赤な目が開く


「ごめん、おきた？」


昼間から寝てる方もどうかと思うけど


「……やめたの、ゲーム。」


「流石に疲れた」


私は知ってる、こいつが普通に10時間とかゲームする事を


「あっそ…」


どうでも良さそうな言い方とは裏腹に覆いかぶさるように抱きついてくる

「うわっ」

そのままソファーに置いてあったクッションに頭が埋まる

「重い…」

「は？俺が重いワケ、」

「ちょ〜〜〜重い…嘘つけ62キロ…」

「なんで知ってんだよ」

「Wiki見た」

「ッハーーーーーーー」


そのまま四時間ぶりのまともな会話が弾む

重いものは重いんだけど


「まあいいわ、ゲーム終わったんだろ？構え」


「……かまってちゃん…………」


「俺男ですけど？」


小さくつぶやいた言葉にちょっとハズレた返事が返ってきて笑ってしまう


「何笑ってんだよ」


「仕方ないなぁ、ほらおいでサーシャ」


「てめえ！」

終わり ログインすれば
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