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中隊長ページ13

桜備大隊長さんのその言葉を聞いて自分の顔が自然と笑顔になっていくのか分かった

「はい！よろしくお願いします！！」

自分はまた勢いよく頭を下げた

火「………はぁ、やっぱりこうなったか」

今まで沈黙を保っていた火縄中隊長さんが不意に口を開いた。

森「え、やっぱりってどう言う事ですか？火縄中隊長」

火縄中隊長さんは大きな大きなため息をついたあと説明をしてくれた。

火「大隊長は元々、保護に加えある程度炎の扱いが上手くなったら特殊消防官になってもらうつもりだったんだ」

！？

え、じゃあ自分は桜備大隊長さんの手の上で転がされてたって訳か………

さすが、大隊長クラスの人だわ

こりゃ勝てねーや‪

森羅はその事にびっくりしていても、何処か尊敬するような瞳を桜備大隊長さんへ向けたそして小さく凄っと漏らしていた

多分ほぼ無意識だったんだろう、それを指摘すると両手で口を抑えて、

森「え、俺そんな事言ってた？」

「言ってた言ってた(笑)」

森「うわ、マジか」

………なんか、同級生の男友達と喋ってるみたいな感じだ。

男友達いた事ないけど

火「………まぁいい、森羅、Aに第8を案内してやれ」

森「はい！」

森羅は勢いよく敬礼をした

桜「あぁ、それと急に第8に来いって行ってもあれだろうから、こっちで２,３人護衛を付ける。それで、家に帰って親御さんに説明したあと、荷物纏めて家に来なさい」

あぁ、そっか、母への説明とかあったな

完全に忘れていた。

「あ」

森「あ？」

「あぁぁぁああー、やらかしたー」

そうだよ、お母さんから今日は早めに帰ってくるように言われてたのに

森「どうしました！？！？」

森羅は焦るとまだ敬語が抜けないようで、丁寧に自分へ質問をしてきた

「あー、いや、今日、お母さんに合わせたい人がいるから早く帰ってくるよう言われてたの忘れてた」

森「え、合わせたい人って、誰なんだ？」

「いや、それが分かんなくてさ、とりあえず案内の前に家に帰ってもいいかな？」