流星グリーンの独占欲 ページ2
翠side
放課後。1-A廊下にて。
教室を出て、さっさと帰ろうとしていた俺は恋人であるAさんに話しかけられた。
『あ、翠くんお疲れ様。ちょっと、いい？』
「お疲れ様です、Aさん。今日はどうしたの？」
『翠くん、ゆるキャラ好きだって前言ってたから。これあげるね！実はお揃いになってるの！』
それは俺が前に好きだと言っていたゆるキャラのストラップ。
確かAさんもゆるキャラは詳しくないが好きだと言っていたが…
「あの、これ、どうして？」
『この間ちょっと出かけた時に、かわいいお店があったから見てたら可愛いの見つけてさ。
せっかくだから翠くんにもあげようかなーって、思って。
いらなかった？』
「いや、嬉しい！このキャラすごい好きだから…」
少し不安そうに見上げてきた彼女に慌ててそう返事をすると安心したのか柔らかく微笑んだ。
「何かお返ししないとね…そういえばAさんってピアス開けてたよね？あったらつけたりする、かな？」
『つけるよ？なんでー？』
唐突にそう言われたからなのか頭に？マークを浮かべ首をかしげる彼女。
かわいい。
「今度のお楽しみ、です」
少しもったいぶってそう返すと疑問がもっと増えたようでもっと首をかしげていた。
本当にかわいい。
後日。
「Aさん、これ、どうぞ。好みかどうか、わからないんスけど…」
『翡翠色の、ピアス。綺麗…
あ、しかもゆるキャラのチャームついてるんだ、すごいかわいい…いいの！？』
「Aさんのために選んだんで。よかったらつけてもらってもいい、かな？」
『もちろん！ちょっとまってね…』
そういって今つけてるピアスを外し俺の渡したピアスに付け替える。
思った通り彼女には緑色がよく似合う。
「それ、できる限りずっとつけててほしい…」
『わかった！！でも、なんで翡翠色？』
そういって首をかしげる。
疑問に思うとすぐにしてしまうそれは彼女の癖だとおもう。
俺にはそこがまた可愛らしく思えるのだけど。
「俺の名前、考えてみて？」
『…？ 高峯 翠…翠…あっ！』
「わかった？」
少し顔を赤らめながら縦に頷く。
彼女は察しがいいからきっとこの意味も伝わったのだろう。
「ふふ、外したら嫌、だから。
好きだよ。Aさん」
流星グリーンで高峯翠。
緑色で翡翠色。
＜俺の色をつけていて＞
彼女を少しずつ俺の色に染めていく。
＊＊＊＊＊＊＊＊
翠くんにピアスを渡されたいがために作ったお話。
口調が難しいです…
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aria(プロフ) - こんにちは。翠くん大好きな者です。どの翠くんもかっこよくてとても好きです……♪最近更新できていないようですが、続きが見たいな、なんて思いました。また読みたいです。頑張ってくださいね！！ (2017年9月19日 13時) (
レス) id: e584b4d054 (このIDを非表示/違反報告)
スズ・ウィスタリア(プロフ) - オリフラ外してください。 (2017年1月2日 13時) (レス) id: 29901817dc (このIDを非表示/違反報告)
杵島 翠(プロフ) - らいらさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！一方的な依存も好きなんですがどうしても翠くんに共依存させてたくて勢いで書いてしまいましたwこれからもだいぶゆっくりだとは思いますがまた見ていただけると嬉しいです…！ (2016年8月1日 3時) (レス) id: 27ae14b24d (このIDを非表示/違反報告)
らいら(プロフ) - 初めてとは思えないくらい文章お上手です！一方的な依存はよく見ますが、共依存はそんなに読んだことなかったのでとても新鮮でした！これからも応援しています！ (2016年7月26日 17時) (レス) id: 9beecf50a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杵島 翠 | 作成日時：2016年6月29日 4時
