ふうせん。【赤】

06. ページ6

緑side
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緑「なあ、しげ？」


赤「…なにぃ」


緑「Aに昔の事思い出させたいんやろ？」


赤「…………別に」


緑「今更隠さんでも…、笑」






コイツは俺の友達、重岡大毅。


しげは、しげの幼馴染み、そして俺の友達でもある桐山Aの事が好きらしい。


最初少女漫画か？ってくらいありがちな内容を聞いた時、真面目に引いた記憶がある。





赤「…ちっさい頃に、赤い風船渡して…Aちゃんがすき！…って言うてん」


緑「んふっ、しげらしいな」


赤「一瞬吹いた事来世まで語り継ぐから」


緑「雪虫が口に入っただけやで」





そして少女漫画か？ってくらいコイツは乙女。


Aの方がクールな感じでかっこええなぁって思う事が(ほぼ)ある。




この間Aに最近見る夢について聞いたことをしげに言うたら、毎日毎日アイツは俺のことが大好きやな、なんて言う。



正直に言うとうざいしきもい。






「神ちゃん！……と、ダサ岡」


赤「ダサ岡ちゃうわ！！」





そのくせAを目の前にすると急に小学生男子みたいになる。



ヘタレ代表である。





桃「なあな、しげAと結ばれると思う？」


青「んー、結ばれへんに一票」


桃「いーや！俺は割と結ばれるんちゃうかなーって思うとる」


青「ないない、考えただけで虫走るわ」


緑「虫唾が走る、な」


桃「いや虫て！！！虫走ったら確かにきしょいわ！！！」





ギャハハハ、としょうもないことで笑っているこの2人にも勿論しげとAのことは教えている。



しげとAがいつくっつくのかを考えるのが今めっちゃ楽しいらしい。(何でかは知らん)




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