ふうせん。【赤】 (ページ5)

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05. ページ5

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『皆さんこんにちはーっ！これからイベントを開催しまーす！』

おわ、びっくりした。

急にマイクで叫ばないで欲しい。

緑「楽しみやな～！」

赤「全く」

「えぇ…」

神ちゃんが逃げないように物凄い力で(片手で)重岡のジャージを掴んでいる。

こんなに機嫌が悪い重岡は初めて見たぞ。良い気味だ。

『それでは男性の皆さん！来て下さい！』

「え、？」

緑「Aちょっと待っとってな！ほら、行くで！」

赤「神ちゃんやなかったらキレとるから！！！」

もうお前さんキレてますやん。

少しすると、2人が手に赤い風船を持って戻って来た。

…ん？

緑「お待たせ、」

赤「…………」

「そちらのお兄さんめちゃくそ機嫌悪そうだけど大丈夫かな？」

緑「心配せんで、いつも通りやから」

いつも通りではないと思うんだけどな？？？

神ちゃんだから良いや。

『それではどうぞ！』

「ん？？？何が？？？」

緑「A、はいどうぞ！」

「え、あれ…、ん？え、ありがとう？」

緑「んふ、大切にしてな？」

何、まって分かんない。

このイベントが何の目的を持ってるのかが分かんない。

赤「…」

「重岡は…、それ自分の？」

赤「…ちゃうし」

「あ、そうでっか」

別に何でも良いんだけどジャージで片手に風船持って仁王立ちしてると死ぬほど目立つからどうにかして欲しい。割ってあげようか。

赤「…ん」

「…え」

赤「あげるっつってんねん」

「…や、私神ちゃんからもらっ」

赤「あ！！げ！！る！！」

ぐいぐい、と無理矢理風船を持たされる。

えぇ…風船ごときでめっちゃはしゃいでる奴みたいじゃん…。まあそうなんだけど。

「…でも何で私に？」

赤「や、やって、……お、俺……」

「…ん？」

赤「A…………、ちゃん、が……」

「は？聞こえないんだけど」

赤「す、すk」

桃「あれ！？A！神ちゃん！……しげだっさ、神ちゃん居るのに何でジャージやねん」

赤「……………」

なんとなんと、オシャレな巨人2人が登場。

いや無駄にオシャレだな。ムカつく。

緑「ふふ、しげ、もうちょっとやったのにね？…っふ、あかんおもろい」

赤「………神ちゃんもういや」

青「…あー、うそ、俺ら邪魔した？」

緑「ううん、めっちゃよかった」

青「ならよかった」

……？？意味がわからん。

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緑『好きな子に風船をあげるイベント、やで？』

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