43話 ページ44
菅原と付き合って2週間が経過して、毎日メッセージを交わす日々にやっと慣れてきた
お風呂に入りながら彼のメッセージを見つめて、今日何があったか報告する彼に
まめだなぁ、と少し笑みが溢れる
真ちゃんのことを忘れさせてくれると言うのは本気なのだろうか
忘れさせてくれるなら、私だって忘れさせて欲しい
いっそのこと先生も誰かと結婚しちゃえばいいんだ
気がつくと真っ暗な画面に映る私の顔はとても険しくなっていて
いかんいかんとほっぺを叩いたと同時に水面が優しく揺れた
『もうすぐ夏休みじゃん?』
彼のメッセージに携帯が震え、既読をつけると同時にもう一つ吹き出しが飛び出して
『フェスのチケット取れたんだよね』
そのメッセージの次にチケットが取れた証拠のメールのスクリーンショットが送られてきた
『一緒に行かない?』という文字と可愛らしいスタンプが目に入ったと同時にわたしは「え!」とこえをあげて
濡れた手で気を使いながらゆっくりと文字を打った
『行きたい!』
そのフェスは私たち2人が好きなバンドも出ていて、それ以外にも他のバンドも出ている大きなフェスだ
彼はわたしが応募したのに抽選に落ちたことを知らないはずなのに…すごい、なんてタイムリーなんだろう
『よっしゃ!!さっきホームページにグッズ載ってたから送っとく』
彼はとても優しくて、気が回る人だ
わたしがしたいことを120%先回りして提案してくれる
優しくて、優しくて
本当にわたしにはもったいないと感じるほどだった
彼なりにわたしと向き合おうとしてくれてるのかな
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M - 安定の面白さ。黄瀬じゃないのに、、、今まで緑間普通だと思ってたのに、、、今日、りんさんが書いてくれる緑間に惚れましたw更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 5e52fa6283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 10時