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42話 ページ43

人生で初めて、彼氏ができた

私よりもずっと純粋で
ずっと真面目な男の子

…だけど、私はそんな彼をまだ好きになることができていない

「ねぇ、ねぇ!!!あの後どうなったの!!!!」


私の机をバンッと音を立てて叩くうららの目はとてもかがやいていて
わたしはそんな彼女の顔を見上げながら、「あぁー、、」と言葉を濁らせた

視界の端では菅原も同じように他の男子に肘で突かれていて

わたしはそれを見ながら少し息がしづらくなるのを感じる

「…えと、…つき、あった」

わたしが小さく呟くと、彼女は思わず大声をあげようと口を大きく開いて
それを自分の手で思いっきり塞いだ

「でも、…ぶっちゃけ付き合って何するかとかよくわかんないんだよね」

わたしの言葉を聞いているのか聞いていないのか、彼女は「うわーー!おめでとう!!」と声を抑えて拍手をして
そんな彼女の反応が何故かわたしの心には響かなかった

「…うっそ、まじ!?やるやん!!」

「ちょ、お前ら声でかいって」

タイムリーな話題を同じタイミングで楽しそうに喋る菅原は本当に幸せそうで
私ももし本気で彼を好きになれたら、ああなれるのかなと少し期待を込めて小さくため息をついた


「Aはー、ぶっちゃけ緑間先生好きなんだと思ってたーー」

「…え、」

私の前の席に逆向きに座って私の机に落書きを始めたうららが無意識にそう呟いて
私の口から情けない声が漏れる

「なんか、2人の関係って、兄妹みたいな?、親戚みたいな??そう見えてたからサー」


勘違いしちゃったよ、と目の前で笑う彼女はわたしの心をどれだけ締め付けているのかわかっているのだろうか

わたしは誤魔化すように「なにそれ笑」と笑って
彼女の落書きを消しゴムで擦った

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M - 安定の面白さ。黄瀬じゃないのに、、、今まで緑間普通だと思ってたのに、、、今日、りんさんが書いてくれる緑間に惚れましたw更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 5e52fa6283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 10時

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