緑間真太郎は恋にも鈍感 (ページ25)

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24話ページ25

「それぞれ男女3人1組になってくださーい」

早速決まった実行委員の掛け声で、わらわらと集まる人たち

「うらら～友達いないから一緒に組んで」

私が泣きべそをかきながら彼女の手を組むと、彼女もグーサインを立てて「あったりめーよ」と笑った

みんなは好きな人とくっつけるかどうか、とか
そういうのばっか気にしてる声が聞こえてくるんだけど

ぶっちゃけ人生において真ちゃんしか見えてなかった私は、あんまりそういうのは興味なかった

真ちゃんは私たちの副担任なので、おそらく修学旅行にはくるだろう

…って、何で私がまだ気にしてんの

もう叶わない恋だってば、ばか。

「あの、私も一緒にいいかな」

私が頭の中でいろんなことを考えているときに、1人の女の子が声をかけてきた

由良まことちゃん

今年初めて同じクラスになった、すっごい清楚な可愛い子

思わず私とうららは顔を見合わせて

「え、いいけど、、私たちとで大丈夫！？」と彼女に声をかけた

彼女は「実はずっと仲良くなりたいって思ってて…」と顔を赤らめて下を向いて

それを見た私とうららの顔がどろーんと音を立てそうなくらいにやけたことは言うまでもない