21話 ページ22
「あれっっ!?久しぶりじゃないスか!」
少し明るい声の主に話しかけられて振り向いた真ちゃんの方を見ると
金髪のイケメンが立っていた
「…き、キセリョ!?!?!?」
私がびっくりして真ちゃんを見ると、真ちゃんは小さくため息をついて「お前もきてたのか」と呟いた
…て、いや、そうじゃなくて!!
「…え、何で!?知り合いなの!?」
私が驚きながら真ちゃんに聞くと、真ちゃんは「中学の時同じチームだったのだよ」と私に説明してくれた
あんまりバスケ、興味なかったから…真ちゃんがそんなバスケすごい人だなんて知らなかった
にしても俳優の黄瀬涼太と和くんが知り合いだなんて…すこしびっくり
私が恐る恐る黄瀬さんの顔を見上げると、黄瀬さんもびっくりした顔をして真ちゃんのことを指さした
「…え、、?彼女できたんスかぁぁぁ〜っ!?」
「違うのだよっっ!!!」
真ちゃんが慌てて否定してくれたけど、私も少しびっくりして頬を染めてしまった
「高尾の親戚の子だ。まあ俺の教え子でもあるが、小さい頃からよく知っているのだよ」
真ちゃんが丁寧に説明すると、黄瀬さんは「ふーん、何してる人なんスか?…あ、もしかして大学生?」とコロコロした表情で私に問いかけた
私が小さい声で「春から高3です、」と答えると
黄瀬さんは「えええええっ!?!」と周りから注目を浴びるような大声をあげた
「うっそ、みえないっスよ、…お酒とか気をつけるんスよ?!」
アタフタした様子の黄瀬さんを見る限り、彼はいい人そう…だ。
「そろそろ高尾たちの挨拶が始まるのだよ、黄瀬、お前は自分の彼女とでも戯れておけ」
わたしから黄瀬さんを遠ざけるようにわたしの前に入った真ちゃんに、黄瀬さんは「今日仕事で来れなかったんスよー」た口元を尖らせた
それを聞いた真ちゃんはフッと笑い、「お前も高尾に先を越されたな」と寂しそうな顔をした黄瀬さんを茶化した
黄瀬さんはわかりやすく顔が赤くなって、「そんな簡単な話じゃねーんスよ!!!からかってるんスか!?」と真ちゃんを怒って
それと同時に会場のライトがパッと消えた
…大体近くに和くんの妹だっているのに何で私に対して彼女なんて言ったんだろう
黄瀬さんのその言葉だけがとてもモヤモヤしたまま、和くんたちの挨拶が始まった
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M - 安定の面白さ。黄瀬じゃないのに、、、今まで緑間普通だと思ってたのに、、、今日、りんさんが書いてくれる緑間に惚れましたw更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 5e52fa6283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 10時