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16話 ページ17

「よっす〜!ひっさしぶり真ちゃん!」


高尾に会うのは何ヶ月ぶりだろうか。

お互い落ち着いたと言うことで俺の家に久しぶりに泊まりにきていた


「うわ!まだちょっとしか経ってねぇのに結構雰囲気違うじゃん!!」


文句を垂れながら部屋を吟味する高尾に、「関係ないのだよ俺の家なのだから」と少し冷たくあしらって

ビールを片手にソファに座った



高尾と少し最近の話をして、キンキンに冷えてやがるビールを2本も飲んだ

「んでさぁ、日本代表に木吉さんいるんだけどぉ、めっちゃドジっ子でさぁこれまた傑作なのよ!」

ばしばしと俺の肩を叩く高尾はお酒があまり強くない

高尾が酔っ払い始めたと悟った俺は静かに席を立って台所へ向かい、


「高尾、お前その辺にしておけ」

俺は高尾の飲み終わった缶を片付けて水を差し出した


ぐびーっと音を立てるかのように水を一気に飲んだ高尾は
ゴンっと音を立てるとともに「そーいやぁAとも久しく会ってねぇなぁ!」と中々痛いところを突いてきた

俺は昔から、こいつのこういうところが苦手だ

相棒なのは認めるが、いつだってタイムリーな話を今しなくていいだろうと言うタイミングで挟んでくるのだよ

「あぁ、学校でも元気にやってるのだよ」

俺がメガネを直しながらビールを飲むと

高尾はそんな俺を眺めながら、「バレンタインもらえた?」とニヤリと笑った


その言葉に少しビールが逆流してむせて

更に嬉しそうに笑う高尾


「なんだ、まったく、もらったのだよ!」


俺が息を整えて答えると、高尾は首の後ろで手を組んでソファによっかかり
天井を見上げながら寂しそうにつぶやいた


「俺今年もらえなかったんだよなーー」


その言葉にビックリして俺は思わず目を丸くして「何?」と声を上げた


「わかんないけど、本命でもできたのかなーって思ってた」

バッと音を立てながらまた驚いて目を逸らした俺を見て、高尾は「真ちゃん手にとるようにわかりやすいのなんなん?」と呆れた顔をした


俺はまた隠すようにメガネをあげてビールを飲み、

「わかってるなら聞くな」と冷たい声を吐いた




(お前がうだうだ好きな人作んねぇ理由も夏休みの2人の感じ見てたらわかったわ)


「ん?なんか言ったか?」


「なんでもないでーーーす笑」

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M - 安定の面白さ。黄瀬じゃないのに、、、今まで緑間普通だと思ってたのに、、、今日、りんさんが書いてくれる緑間に惚れましたw更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 5e52fa6283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 10時

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