109話 ページ10
久しぶりに入った和くんの書斎、という名の和くんの部屋は
相変わらずバスケばかりのものが並んでいて思わず笑ってしまいそうになる
「んまー、電話とかはたまにするんだけどさ、やっぱり忙しくてお互い」
和くんの言葉に「そっかぁー、」と返事をしながらふと目に入った写真には
高校時代の真ちゃんとのツーショットが飾られていて
やはり大人になる、ということがどういうことかを私に叩きつけているような感覚がした
「俺も子供うまれたし、あっちも担任持ったりしてさらに忙しくなったりしてさ」
ため息混じりに口にした和くんの表情が少し切なくて
私も何もいえずに黙り込んでしまう
「…だから、Aは会ってんの？って、聞きたかったんだよね」
私が黙ったのを見かねた和くんは相変わらず嫌なところを突くのが上手で
その言葉に私は思わず口を結んだ
「少なくとも俺よりは会ってると思ってたんだけど、ビンゴ？」
和くんのこういうときの観察力は本当にすごいと思う、
彼の前では嘘の一つもつけない
まあそんなことは分かりきっていた私は、あきらめて力なく首を縦に振った
「…まあでも、何もないし、何にもなってないから安心して」
どうして和くんと会話するとすぐ真ちゃんの話になっちゃうんだろう
学校の友達にはほとんど真ちゃんの話はしないし、まあ飲み会で迎えに来てくれちゃうから何度も会ったりはしてるけど
結局付き合ってそうで付き合ってないと勝手に決めつけられてしまっていて
あれ以降はあまり質問攻めにあうこともなかった
「…真ちゃん、何考えてんだかわかんねぇよなー」
はぁーーと声が出るほどのため息をついた和くんは
そのままカーペットの上にゴロンと寝転がって
「高校の時からずっとかわんねぇんだ、あいつは、」と愚痴のように小さく言葉をこぼした
その言葉には、変わっていく周りについていけないのについていかないといけない和くんの心の葛藤がこもっているような気がして
ずっと変わらない真ちゃんに会いたい、そう言っているようにも捉えられた
「…かと思えば、
…絶対好きなくせに、俺のこと気にして踏み込めねぇの丸見えなんだよな、」
和くんはまた大きくため息をついて
横に転がっていたスマホに手を伸ばす
和くんのため息に釣られて私も小さくため息を吐いて
目の前にあったお菓子に手を伸ばした
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りん(プロフ) - Mさん» んもーーそろそろクライマックスですよ〜ぅ！！心の準備はいいですかぁぁぁぁぁぁぁっっ笑 (2021年5月28日 9時) (
レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
M - というか！！！今日のなんですか。あれは、あきまへんよ。あんなとこで止められたらワクワクしすぎて吹っ飛びます。余裕で宇宙ぐらいまで飛んでいってしまいます、、、ｗｗｗ更新待ってます(о´∀`о) (2021年5月27日 20時) (レス) id: fb481de1a8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 消さないでくださいね？！絶対消したらダメですよ。自分めっちゃ楽しんでるんで、、、消されたら辛いです(´；ω；｀) (2021年5月27日 20時) (レス) id: fb481de1a8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» いや〜、自分でも黒歴史積み上げてるだけだなぁって思いながらやめられなくなりました。恥ずかしさで死にたくなったらいつか消します笑笑笑笑 (2021年5月23日 10時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
M - コロナ、最近すごいですよね。。。全国的に。いっつもニヤニヤしながら読ませて頂いてます。なんだろう。やっぱ、りんさんの選ぶ言葉とか書き方にすごく惹かれます。更新待ってます(о´∀`о) (2021年5月22日 1時) (レス) id: fb481de1a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年4月13日 10時
