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121話 ページ22

Aside

「かーんぱーい!」


カチンとグラスが音を立てて、楽しい楽しい合コンが始まった

合コン、なんて名前だけで
人数もバラバラだし
歳もみんな似たようなものであまり新鮮味はない

「じゃーまずは、自己紹介だ〜」


合コンにきていた男の子たちは同じ専門学校の学部の違う男子たちで

確かに顔もかっこいいし自信に満ち溢れていて悪い気はしない

それでも、私が真ちゃんを怒鳴りつけてまできたかった合コンではなかったなと胸がちりちりと傷んだ


前に座る男子は、私のことを悪く思っていないようで
色々なことを根掘り葉掘りきいてきた

「え、秀徳出身!?めっちゃ頭いいじゃん」

驚いた顔をしながら焼き鳥を頬張る彼は、名前も知らないようなバカ校出身みたいで

その時点でこっちから願い下げ

「いやいや、全然だよ〜」

一応自分でも頭がいいとは思ってないから、とりあえずその場では謙虚に振る舞って

彼との話を楽しんでみることにした

同年代の男の子としっかり話してみて、驚くこともたくさんあって

そりゃみんなまだ同い年レベルだと車の免許を持ってる人の方が少ないし

みんなスーツなんて似合うような年頃じゃないし


そんなことを考えると、やっぱり私の好きなタイプはどっかの誰かさんに偏っていて

目の前で背伸びしたような振る舞いで女の子を口説こうとしている彼らを見て、
私は大人びた人が好きだ、と再認識してしまった


何しにきたんだろう

私は、どうなりたくて、こんなことをしてるんだろう



真ちゃんに引き止めて欲しくて、

好きって、言いたくて


好きって、言って欲しくて




…あれ、真ちゃんって卒業式の時も結局

好きとは伝えてくれなかったのではないだろうか

好きって伝えたのは私だけで

そうか、だからこんなにも不安なんだ



今日は迎えが来ないのに、私は全てを忘れようと
お酒を流し込み続けた

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りん(プロフ) - Mさん» んもーーそろそろクライマックスですよ〜ぅ!!心の準備はいいですかぁぁぁぁぁぁぁっっ笑 (2021年5月28日 9時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
M - というか!!!今日のなんですか。あれは、あきまへんよ。あんなとこで止められたらワクワクしすぎて吹っ飛びます。余裕で宇宙ぐらいまで飛んでいってしまいます、、、www更新待ってます(о´∀`о) (2021年5月27日 20時) (レス) id: fb481de1a8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 消さないでくださいね?!絶対消したらダメですよ。自分めっちゃ楽しんでるんで、、、消されたら辛いです(´;ω;`) (2021年5月27日 20時) (レス) id: fb481de1a8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» いや〜、自分でも黒歴史積み上げてるだけだなぁって思いながらやめられなくなりました。恥ずかしさで死にたくなったらいつか消します笑笑笑笑 (2021年5月23日 10時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
M - コロナ、最近すごいですよね。。。全国的に。いっつもニヤニヤしながら読ませて頂いてます。なんだろう。やっぱ、りんさんの選ぶ言葉とか書き方にすごく惹かれます。更新待ってます(о´∀`о) (2021年5月22日 1時) (レス) id: fb481de1a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2021年4月13日 10時

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