99話 ページ50
彼女の背中が棚にぶつかり鈍い音が鳴り
まだ未成年の女の子の色仕掛けに耐えられなかった俺がAを壁に追い込んだことに気がついた
何をしているんだ俺は、と心の中の自分は冷静なのに
目の前に映る光景に体が止まらない
Aは今、どんな気持ちなんだろうか
俺は今どんな表情をしているだろうか
「…どういうつもりでそれを俺に伝えたのかわからないが」
「…卒業した以上、煽るとどうなるか教えてやる」
俺の体で影になった小さな女の子は、自分で煽っておきながら真っ赤に染め上がっていく
そして先生が生徒をどうにかするなんて絶対にあってはいけないことだとわかっていながらも
そのたまらない背徳感にゾクゾクする体は止まらなかった
あぁ、またこの苦しい心の痛みだ
バレンタインの夜と同じく目の前の獲物を狩ってしまいたくなるような衝動に駆られる
「―――――んっ」
俺は普段みせないような雄の顔で、淡く開いた彼女の唇をねっとりと塞いだ
キスひとつでこんなにもドキドキするなんて
とまらないこの胸の高鳴りが本能を刺激していくのがわかる
小さくリップ音を鳴らして離れた唇は少し湿っていて
驚いたまま固まっている彼女は、自分でも信じられない、とでも言いたげな表情で自分の唇に指を当てた
「…なんだ、お前が煽ったんだろ、」
俺がぶっきらぼうに呟くと、耳まで真っ赤なAが勢いよく顔を逸らす
「…っ、ま、まさか、ほんとに、するなんて、って、」
上書きして欲しかったんだと思っていた俺は
一回のキスで終わるつもりはなく
無理矢理中断させられてしまったせいで少し腹を立てた
「上書きして欲しいんじゃないのか?」
俺の言葉に何も言い返せず俯くあたり、抵抗もできないんだろうと思うと体がずくずくする
俺にとってAは特別だった
柔らかい彼女の唇の感触は一生忘れることはないだろう
付き合うとか、結婚とか
そんな難しいことは考えずに、隣にいたいなら変わらずまたいつでも俺のところへ戻ってきてくれればいい
きっとこの重なった唇から、俺の思いも届いていることだろう
★作者から
まだおわんねぇよ!!!!!みんな!!!安心しろ!!
タイミングいいからこのまま続編いくぜ!!!!
ちなみにアニメでいうところのセカンドシーズン的なものになるから感想を書いていってくれると嬉しいぜ!!
モチベぐんぐんだぜ!!!!
黄瀬くんの方書けよって思ったそこの君!!
すまん!!!!!!!
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りん(プロフ) - ぱなおさん» メッセージいただいたら書くしかねぇ!ってなりました!この小説はサクッと終わる予定なのでサクッと書きますね笑最後までお楽しみいただけたら嬉しいです! (2021年4月5日 9時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなお(プロフ) - りんさん» わー!!返信嬉しいです、更新もありがとうございます( ; ; )いつまでも待ち続けますので無理せずに更新してくださいね!!( ; ; ) (2021年4月5日 0時) (レス) id: a37a5acae8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ぱなおさん» ぱなおさんありがとうございます( ; ; )最近リアルが鬼忙しくて投稿が滞っておりますが、終わる気はさらさらありませんので頑張って書きます!!これからもよろしくお願いします( ; ; ) (2021年4月4日 10時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなお(プロフ) - 最高すぎて一気読みしました!!続き待ってます( ; ; ) (2021年4月4日 1時) (レス) id: a37a5acae8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年3月4日 11時