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82話 ページ33

震える指でマンションのインターホンを押すと
私と気がついていない様子の真ちゃんは、一言も発さずにドアを開けた


声が帰ってくると思っていた私の心臓は、ドアが開いた音に過剰に反応してさらに鼓動が早まっていく


深呼吸、深呼吸

エレベータにのり、真ちゃんの部屋の前まで足を止めずに歩いた私を褒めてあげたい


人差し指を突き立てて、インターホンの前で指を構えてまた深呼吸


優しく優しく触ると、意外と大きい音が鳴ってまたびくりと背中を震わせる


この相手が出てくるまでの時間がとてもしんどい


奥から聞こえるドタドタと力強い足音を聞きながら
そういえば今日は部活もなかったのだろうかなんて余計なことを思って

そんなことを考えていたら優しくドアが開いた



「お前、自分がオフだからって――――」



開いたドアから香るのは真ちゃんの匂い
初めて見た真ちゃんのお風呂上がりの姿は、私の頬を簡単に染め上げていく

普段のきっちりした服装の真ちゃんからは想像できないようなTシャツにダボっとしたズボン姿は
整った顔とマッチしてとんでもない色気を放っている


「…、A、」

こういうとき、高尾って呼ばないところも嫌い

全部全部、喜ぶ方法わかってるみたいで悔しいんだ


「…ごめんね、えっと、…その、和くんが」


言い訳をしようとモジモジしていたら冷たい風がマンションの廊下を優しく撫で上げ


そんな風に眉間にシワを寄せた真ちゃんが
優しくドアを大きく開けた


「風邪ひくぞ、入れ」

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りん(プロフ) - ぱなおさん» メッセージいただいたら書くしかねぇ!ってなりました!この小説はサクッと終わる予定なのでサクッと書きますね笑最後までお楽しみいただけたら嬉しいです! (2021年4月5日 9時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなお(プロフ) - りんさん» わー!!返信嬉しいです、更新もありがとうございます( ; ; )いつまでも待ち続けますので無理せずに更新してくださいね!!( ; ; ) (2021年4月5日 0時) (レス) id: a37a5acae8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ぱなおさん» ぱなおさんありがとうございます( ; ; )最近リアルが鬼忙しくて投稿が滞っておりますが、終わる気はさらさらありませんので頑張って書きます!!これからもよろしくお願いします( ; ; ) (2021年4月4日 10時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
ぱなお(プロフ) - 最高すぎて一気読みしました!!続き待ってます( ; ; ) (2021年4月4日 1時) (レス) id: a37a5acae8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2021年3月4日 11時

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