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K ページ26

「マサキ…ちょっとそれ貸して」


「ん?はいどーぞ」


くい、と顎で指せばマサキが
ペットボトルを渡してくれる。


潤の身体の熱が伝わってきて
触れている所がまるで燃えるようだ。


ぐい、と俺はペットボトルの中の水を口に含んで。


躊躇うことなく潤の顔を引き寄せてその唇を塞いだ。


唇の隙間から少しずつ水を流し込んでいけば
潤の喉がこく、と上下する。


「…よく頑張ったな」


俺が口移しした水を飲み干した潤が
こてん、と俺にまたもたれる。

くしゃ、とその黒髪を撫でれば
安心したように目を瞑った。


…で。


「…なんだよ」


「い、いやなんでも……」


「仕方ねぇだろ、
こうでもしないと飲まなそうだったんだから」


驚いた目で俺を見ているサトシとマサキ。

そっかぁ、と呟いたサトシの顔がふんわりと緩む。


「カズも丸くなったんだねぇ」


その言葉にマサキもふ、と微笑んだ。


…長年一緒にいた仲間には、何でもお見通し、か。



すぅ、と寝息を立て始めた潤をそっと布団に寝かせる。


相変わらず俺の着物を離してくれそうにないから
俺もその場に一緒に寝転んだ。


「あっ、ずるーい!俺も俺も!」


「んじゃおいらもー」


すぐにサトシとマサキが傍に寝転んで。

は、と苦しそうに熱い息を吐き出す潤を
代わる代わる撫でた。

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智帆(プロフ) - Usuiさん» 今回ばかりは翔さんに譲ってあげた、と行ったところでしょうか( ´艸`)リアルでそんな彼らを見ることができたらもう叫ぶどころじゃ済まないですね…笑 こちら次回移行するので移行先でもどうぞよろしくお願いします! (2015年10月7日 9時) (レス) id: bdc080c0f9 (このIDを非表示/違反報告)
Usui(プロフ) - 潤くん気がついて良かった〜(^^)しかし、二宮さんの腕の中ではなく、翔さんの腕のなか(笑)翔潤好きには夢のまた夢の光景ですね(^^)大野さん、皆を守る宣言かっこいいです(≧∇≦) (2015年10月7日 0時) (レス) id: 97566c9139 (このIDを非表示/違反報告)
智帆(プロフ) - 紫苑さん» 長らくお待たせしてしまってすみません。気にかけてくださりありがとうございました(>_<)! (2015年10月2日 0時) (レス) id: bdc080c0f9 (このIDを非表示/違反報告)
智帆(プロフ) - Usuiさん» 潤くんが一番ないじっぱりさんですがやっぱり長年一緒にいた仲間は大事に思ってるんですよね~。これからサトシにもちょっと頑張ってもらいます笑 お返事大変遅くなってしまってすみませんでした! (2015年10月2日 0時) (レス) id: bdc080c0f9 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 更新待ってます(^o^) (2015年9月28日 12時) (レス) id: 7195a2bb2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:智帆 | 作成日時:2015年4月13日 0時

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