5話 ページ5
貴「千寿郎君、お邪魔します」
千寿郎「Aさん!どうぞ上がってください。兄上は縁側にいます」
日本酒と酒のあてを片手に、煉獄家を訪れる。
千寿郎君に迎えられ、行き慣れた縁側へと向かった。
貴「杏寿郎お待たせ」
杏寿郎は先に飲んでいたようで、お猪口から口を離し「待っていたぞ」と言った。
顔が少し赤らんでいるところを見ると、ほろ酔い状態だろう。
杏寿郎「すまないな、先に少し飲んでいた」
貴「いいのいいの、私も来るの遅れちゃったし」
そう言って乾杯し、お酒を飲みつつ話を弾ませていく。
任務の話、他の柱達の面白かった話・・・
話は尽きることなく、時間は過ぎていった。
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しばらくした時、2人同時にお猪口に口をつけ沈黙が訪れた。
こくりとお酒を飲みこんだ後、綺麗な満月を見上げる。
あぁ、いいなぁ。幸せだ。
皆が鬼におびえず、平和に過ごせたらいいのに、なんて思う。
まぁ、そうなれるように私たち鬼殺隊は頑張っているのだけれども。
でもこうして杏寿郎と2人でいられるのは、幼馴染の特権だと思う。
・・・あ、そうだ!
貴「そうだ杏寿郎、酒のあて持ってきてたの忘れてた。えっと・・・」
杏寿郎に背を向け、袋に入った漬物を取り出そうとする。
その時、後ろ髪をはらりと退けられた。
一瞬ピクッと反応してしまったが、髪に何かついていたのだろうと考える。
お礼を言おうと口を開いた瞬間、後ろ髪を退けられたことで露わになった項に、柔らかい何かが・・・・
ちゅ、と言う音と共に、その柔らかい何かは離れていった。
ちゅ・・・って何だ・・・・??
貴「っ!!!!」
脳がそれを理解した途端、その部分を手で押さえ振り向く。
杏寿郎は、満足そうな顔をして目を細めている。
い、今・・・私の項に・・・く、口づけした・・・・???
鏡を見なくてもわかる。今私の顔は真っ赤だ。
当の本人は何を満足しているのか、とろりとした顔でほほ笑んでいる。
うん・・・彼、かなり酔っぱらってるな。
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うりよ - ニヨニヨこの小説を読みながらニヨニヨしてたら父から叩かれました。(ノ#´Д`)イタイ (2020年3月19日 16時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
あん。(プロフ) - ニヤニヤがとまりません〜〜〜!!;; (2020年2月4日 23時) (レス) id: 4bcfa63d15 (このIDを非表示/違反報告)
麻婆豆腐 - 続きが気になります!おもしろくて前作含めて何周もしてます(^○^)更新頑張ってください! (2020年2月1日 12時) (レス) id: f6e05b3b11 (このIDを非表示/違反報告)
水人(プロフ) - 更新ありがとうござます!お話楽しみにしております^ ^ (2020年1月11日 19時) (レス) id: 82bf61e120 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - いつも楽しみにしています^ ^更新頑張って下さい! (2019年12月21日 1時) (レス) id: 00fbafc59a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月17日 9時