続＝ LOVE！【TH】 (ページ4)

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TH side ページ4

-----回想-----
ｲ「ダメになるって分かってるならしない方がいい？」
「…はい。行く末が悲しい結末ならいっそ何も起こらないまま終わった方がマシです」

スケジュールの合間に少し時間ができて、休憩を口実にAに会いに来た
フロア全体が静かだからか、ラウンジから2人の話し声がよく聞こえる

Aが仕事を続けれるなら例え遠距離でも関係ないって、俺が頑張ればどうにでもなるって勝手な自信を持ってた

TH「俺だって、したいこと突き通して今があるんだもんな」

オーディションに受かった時、寂しいなんて一言も言わずにただ笑顔で頑張れって言ってくれたA

TH「あの時、こんな気持ちだったのかな」

寂しくて、でも応援してやりたくて
言葉では表現できない切ない気持ち

『テヒョンはしたいようにしてる時が1番テヒョンっぽいよ』

Aが俺にくれた言葉
この言葉が俺のモヤモヤを一気に晴らしてくれてオーディションを受けるきっかけになった、俺にとって宝物みたいな一言

TH「…よし…」

-----回想終了-----

「…staff passって、これ！」
TH「ライブのチケット、もう間に合わなくてさ、舞台の袖からだけど」

マネージャーに頼み込んでもらったスタッフパス
Aに、あの言葉があったから今の俺がいるってことを見てもらいたかった。

「…時間、仕事とほとんど被ってる…それに…関係ない私なんかが行ったら後からテヒョンが何か言われるんじゃない？」
TH「来れたらでいいよ、1曲でもいいからさ見て欲しいんだAに。あと俺らのこと、もうバレてる。笑」
「えぇ？！」
TH「だってこないだプールであれだけ派手にやったし！アハハ！…だから大丈夫だよ、マネージャーにも了解もらってるし」
「アハハってあんたね…………でも、ありがとう」
TH「じゃ、俺行くわ」
「うん……がんばってね」
TH「おう！」

俺は背中に掛けられた声に振り向かず手だけ上げて答える

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ｲ「よろしいのですか？…"最後"なんて言って」
TH「げっ！全部聞いてんじゃん。…別にあんたに譲った訳じゃないから。あと！諦めたわけでもないから！」
ｲ「それは、それは…応援しております」
TH「はいはいどーも、じゃーねー」

ラウンジの壁にもたれて立ち聞きしていた彼を軽く睨む。
彼は表情一つ変えずに礼儀正しく一礼するとラウンジに消えていった。

TH「ライブ、絶対成功させよ！」

軽く両頬を叩くとみんなの待つミーティングルームへと足を進めた。

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