続＝ LOVE！【TH】 (ページ20)

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YOU side ページ20

TH〈えっと。TMIではないんですけど、少し僕の話をしてもいいですか？〉

テヒョンは一呼吸置くと左耳に光っているピアスを指でなぞりながら話し出す
それは５年前に私があげたピアス

「(まだ…持っててくれたんだ…)」

そのピアスを見るとあの日のことが昨日のことのように鮮明に思い出されて少しだけ胸がチクリと痛んだ

TH〈…最近、５年ぶりに再会した人がいるんです。その人が"したいことをしてる時が一番僕らしい"って言ってくれたから、オーディションを受けようって決心が付いたんです。…再会した時に、僕と自分では生きている世界が変わりすぎたって言われしまって…。でも、僕は特別な存在なんかじゃなくて…今、目の前にあるこの景色を見たくて努力して、もがいて、必死に頑張ってる1人の人間に過ぎないんです。
…出来ればまたその人と一緒に笑い合ったりしたいけど……それが叶わなくても、僕は僕らしく、この景色をずっと見続けられるように、一生懸命頑張っていけたらと思ってます。すみません、全然違う話になっちゃったけど…その人に直接言えなかったから、ここで言わせてもらいました！へへへ！〉

「(あの顔、昔と変わらない)」

テヒョンは口を横に開いて笑う
その顔は好きな事をしてる時によくしていた子供みたいに無邪気な笑顔

JM〈…大切な人なんだね、その人〉
TH〈はい、僕がここにいるきっかけをくれた人なので、きっとこの先もずっと大切な人ですね。それは、ARMYの皆さんも同じです。…僕たちが今、ここに立っていられるのは、僕たちを沢山愛してくれる皆さんがいるからです。これからも僕たちは走り続けます。だから皆さん遅れずに付いて来てくださいね！〉

わぁぁぁぁぁー!!パチパチパチパチ!!

テヒョンが元気に手を挙げると会場からは温かな歓声と拍手
それを合図に最後の曲が流れ出す

花道へと歩き出す彼らはテヒョンの背中に優しく手を置いたり、肩を組んだりしていて
真ん中にいるテヒョンは本当に楽しそうな幸せそうな笑顔で笑った

ﾒｲｸ「アハハ！何万人ものファンの前でずっと大切な人ですなんて！愛されてるねぇ、Aさん」
「…ｸﾞｽｯ…そう、ですね…」
ﾒｲｸ「なかなかいないよ？あいつらみたいにかっこよくて、努力家で、自分達の大切なものを全力で守ろうとするやつら。…大丈夫だよ、テヒョンとAさんなら！」

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