運命の恋、拾われました

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岩「かっこ悪いこと言っちゃったー！

ごめんね、忘れてっ！」







昔から感情が読めない文章でのやり取りはあまり得意ではない









今日は初めて


生まれて初めて






声を聞いてるのに、









この距離がもどかしい__________







そう思った









「私、努力もしていない人の出来ないって言葉が大嫌いなんです。



やらないのと出来ないのは違う





努力した事が全て報われる訳じゃないけど

あなたの努力を認めてくれる人はいます








もし誰もいないなら＿＿＿＿___


その時は私に教えてください





私が、私でよければ

喜んでその役を引き受けます」









岩「＿＿＿＿＿＿＿＿＿っ.......





どうして.....今.........」





ホットコーヒーを淹れてベランダの窓を開ける


やっと少しだけ、夜のホットコーヒーがしっくりくる季節になったかな？

ソファにかかっていたブランケットを肩からかけて、ベランダへ出た





「＿＿＿___＿＿＿岩田さん


今、空が見えますか？






月がとっても綺麗です








岩田さんにはどう見えてますか？」





カラカラ____と窓を開けるような音がした


岩「＿＿＿___今日は満月だね」





「今日の月はね、満月じゃなくて十六夜って言うんです。



満月の次のお月様です



不知夜月とも言うんですけどね





その意味は







＿＿＿______夜を知らない






一晩中、月が出てるんです。朝も早い時間にまだ見える月ってあるじゃないですか

それが十六夜です。









だから今日は、


＿＿＿___今は夜じゃないんです」









後から考えたら

この時の私の発言は今までの私では信じられないくらい大胆なものだった









でもそれぐらい





その時は彼に








岩田剛典に会いたい






そう思ったんだ＿＿＿______

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