🍥にいろいろしてみる (ページ21)

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酔っ払いにご注意① ページ21

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『ただいま〜』

そう私がいつも通り言って家に入るとリビングの方からドン！バタバタバタバタと騒音が聞こえ思わず顔をしかめる。そしてついでに「おけえーりー！！！！！」というクソでかボイスも聞こえた。嫌の予感がする。

「あーーAだえへ、へへおかえりぃ」
『わっ、…ただいま…』

私の予想通りなるせ酔っ払いVer.は私に飛びついてきた。まさに嫌な予感は的中した。私が『はいはい』となるせを引きずりながらリビングに入るとひどい状態になっていた。

『まってなるせ流石に飲みすぎ…』
「エーー？これくらい余裕でしょ〜〜〜」

そう言うとなるせはやっと私から離れてもう一個プシュッと開けた。こうなったなるせを止めることはできないとわかっているので少しため息をついて、なるせの隣に座った。するとなるせは私に近づいてきて私の目の前にお酒を出した。

「Aも飲みなぁ」
『酔っ払いがふたりになったら大変でしょー！』
「い"た"！！DVだ！！ふぇぇんいたい」

ペちんとおでこを叩くと大声で泣き真似をし始めた。なるせが近づいてきた瞬間お酒くさくなったので少し離れると「なんで俺から離れるの〜〜」を駄々をこね始めた。ちょっとかわいい。

「なんで、おれお酒のんだとおもう？」
『気分じゃないの？』
「ざんねん！！！！Aにかまってほしかったからでーす！！！！！」

なるせはそう大声で言うと自分の足の間に私を入れてお腹に腕を回した。「なのでかまってくださーい」と付け足した。…でもかまってほしくてお酒飲んだのかわいい。
少し私が広角が上がるのを抑えきれずにいるとなるせは「なぁんで笑ってるの」と拗ねてしまった。

『お酒飲まなくてもかまうのに』
「うそだ」
『うそじゃないよ』
「じゃあちゅーして今、早く」

そう言ってなるせは私を後ろに振り向かせてジッと見つめてきた。なるせが目を閉じた瞬間になるせの頬にちゅ、と唇をくっつけた。

「そっちじゃない、ってなぁんで手で塞ぐの！！」
『だって口だとお酒…』

唇にキスしようとしてきたのを思わず手で塞ぐ。私はお酒に弱い方なのでよっぱらってしまうと困る。そう伝えるとなるせは眉間にシワを寄せた。

「じゃあ手にする」
『っは！？ひぇ、』
「ばーか」
『んっ、』

突然なるせが私の手に唇を寄せてぺろっと舌で舐めてきた。驚いて手を離すとその隙に簡単に唇を奪われてしまった。酔っ払っていても意地悪なところは変わらないらしい。

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