【ﾛ兄鬼2】拝啓、大切な君達へ。［崩れた日常編］ (ページ18)

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憧れページ18

you side

「……ぅあ。猿山、先生ぇ……！」

ゆっくりと後ろへさがると猿山先生も一歩ずつ距離を詰めてくる。

僕はとうとう壁に背中がついてしまった。

rd「A～？どうしたァ？そんなとこいてェ～」

あまりの威圧感に横にあったベッドに座り込んでしまう。
その瞬間、猿山先生によってベッドに押し付けられた。

首には鎌が突き付けられている。

「やめて……！先生！」

rd「Aが悪いんだぞ？こんな遅くまで残ってるのが悪いんだ」

僕の目にはとうとう涙が溢れた。

「ﾋｸﾞｯ……せんせｯ……猿山先生ぇ！……こんなの……猿山先生じゃないよぉ……！」

rd「……！」

「皆に優しくしてくれた猿山先生、面倒見が良くて皆を最後まで見届けようとしてくれた猿山先生ｯ……ねぇ！」

rd「……ごめんな(ﾎﾞｿｯ」

と、かすかに謝罪の言葉が猿山先生の口から溢れた。

「…………違う、よ。僕が謝らなくちゃ……いけないのに……！」

rd「……それ、どういう……」

そこまで猿山先生が言った時、

ﾌﾞｼｭｰｯ！！！

と、音が鳴り、辺りは真っ白に。

tn「A！来たで！」

rd「くっ……！」

僕は消火器の煙に紛れ、猿山先生に抱き付いて、こう言った。

「……ありがとう。僕の憧れた猿山先生」

それだけを告げてベッドから抜け出し、皆の元に戻り、

「猿山ー！今度は容赦しないから！」

そう言って皆で保健室を出ていった。

di「よし！このまま音楽室行くで！」

nzm「…………A……嫌よな。こんな別れかた……ごめんな」

「ｯ……う"ん……！」

さっきの涙が溢れ返りそうになりながらも僕達は音楽室へと向かった。