第二十八.五話 実渕side ページ42
部活が終わった。
今日は彩ちゃんと帰ることになった。
はぁ、早く彩ちゃんに会いたい。
「玲央先輩!帰りましょう?」
綾ちゃんがやって来た。
「…ええ、行きましょうか」
そのまま綾ちゃんを家まで送って終わり、のつもりだった。
けど、
「寄り道しませんか?」
上目使いで言ってくる綾ちゃん。
寄り道?…しょうがない。
「ええ、いいわよ」
すぐに帰れば問題ないはず。
「やったぁ!じゃあ、私のお気に入りの場所に行きましょう!」
お気に入り?どこかしら。
早く帰れるといいんだけど。
腕に抱きついてくる綾ちゃんを横目に彼女のお気に入りの場所に向かった。
「着きましたよ!」
彼女のお気に入りの場所、それは展望台だった。
月や星がよく見える。
「先輩、星が綺麗ですね…」
星?月じゃなくて?
「それって、どういう…」
「先輩…私の事、どう思ってます?」
え?どうって…。
「大切な彼女よ?どうしたの?」
「嘘つき」
「え?」
「私に好き、なんて言ってくれたことないくせに!」
図星だった。
私は一度も彩ちゃんに『好き』と言ったことがなかった。
「雨音が響いていますね。……さようなら、ありがとうございました」
綾ちゃんはペコリと一礼してから展望台を去っていった。
その目には涙が溢れていた。
「ごめんなさい、綾ちゃん」
こうして、私と綾ちゃんの関係は終わりを告げた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
解説です。
星が綺麗ですね。は私の思いを知らないでしょうね。
雨音が響いていますね。は愛していました。
となります。
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楓 - 征十朗じゃなくて、征十郎ですよ。 (2016年2月13日 18時) (レス) id: e9c8f0716a (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - と&も&えさん» ありがとうございます。レオねぇカッコいいですよね!これからもよろしくお願いします! (2015年8月18日 14時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
と&も&え - 僕これ見てもっとレオ姉好きにナッチャッタ!!! (2015年8月17日 23時) (レス) id: 6f0ea2721c (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - satoさん» ぽいですか?wオネェなので、こんな感じかな?と。コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。も (2015年8月13日 15時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 実渕先輩、何か、乙女? (2015年8月13日 15時) (レス) id: 2bb3a92db8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸村美咲 | 作成日時:2014年2月20日 22時