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第二十七.五話  水上side ページ40

私が急にバスケ部のマネージャーを始めたかと言うと、玲央先輩の姿をたくさん見たかったから。

あと、ウワサの赤司君の彼女を見たかったから。

やっぱり可愛いかった。


「ボトルに粉と水を入れて、振れば出来上がり!」

優しく、ていねいに教えてくれている。

「意外と簡単ですね。私でも出来ます!」

素直な可愛い子を演じている私。

「じゃあ、私はタオルを準備するから、ドリンクお願いね」

「はいっ!任せてください」

「じゃあ、よろしくね」

安心した顔でタオルを準備しに行く先輩。

ボトル、結構重いんだけど。

量もあるし。ま、やるけど。

そんなこんなで、

「綾菜ちゃん、出来た?」

「はいっ!出来ました」

「じゃあ行こっか。あ、綾菜ちゃんはタオルを持ってくれる?」

「えっ、私、ドリンク持ちます!先輩はタオル…」

「いいから、ほら、早く」

ドリンクが満タンに入ったボトルがたくさん入ったカゴをサッと持って体育館へ向かっていく。

今までに会ったことがないタイプの先輩だ。

今までの人達は年下だから重い方。と決めつけていた。

「……どうして、そんなに優しくするの?」

分からない。なんなの?この気持ち。


そして、体育館に着いた。


「征十郎、準備出来たよ」

彩先輩が赤司君に言うと、

「ああ、ありがとう。よし、休憩だ!」

その言葉を合図に部員が集まってくる。

でも、私はつかさず玲央先輩の方へ向かっていく。

「玲央先輩!ドリンクとタオルですっ!ドリンク、私が作ったんですよ!」

と、笑顔で渡す。

「…あら、ありがと」

そう言うのに、玲央先輩は私の方を見ていない。

見ているのは…彩先輩の方ばかり。

「…玲央先輩、今日も一緒に帰りましょうね?」

「え、ええ。分かったわ」

「では、私は戻りますね。失礼します!」

必死に気持ちを押さえて、その場を後にした。

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- 征十朗じゃなくて、征十郎ですよ。 (2016年2月13日 18時) (レス) id: e9c8f0716a (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - と&も&えさん» ありがとうございます。レオねぇカッコいいですよね!これからもよろしくお願いします! (2015年8月18日 14時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
と&も&え - 僕これ見てもっとレオ姉好きにナッチャッタ!!! (2015年8月17日 23時) (レス) id: 6f0ea2721c (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - satoさん» ぽいですか?wオネェなので、こんな感じかな?と。コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。も (2015年8月13日 15時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 実渕先輩、何か、乙女? (2015年8月13日 15時) (レス) id: 2bb3a92db8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幸村美咲 | 作成日時:2014年2月20日 22時

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