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特別版  織姫と彦星のように ページ18

ドンドンキュッ

ボールをつく音と床に靴が擦れる音が体育館に響く。

「よし、今日は終わりだ!すぐに片付けろ!」

征十郎がそう言うと部員全員で片付け出す。

私もボールを集めて拭かないと。

籠の中のボールを出してタオルで拭いていく。

「彩ちゃん」

女の人みたいな声の持ち主、実渕玲央が声をかけてきた。

レオねぇ…玲央は私の彼氏。

お互いに好きだと気づいていなくて、はじめて知ったのは玲央が告白してきてくれたとき。

とても嬉しかった。

「好き」

この言葉の重さを初めて知った気がした。

「どうしたの?玲央?」

玲央の目を覗きこみながら聞く。

「えっ!?いや、あの…一緒に帰りましょう」

そっぽ向いて顔を赤くして言う玲央が可愛くて

「勿論っ」

喜んでOKした。


そして帰り道。

空を見上げると天の川がキラキラと光っていた。

「そういえば、七夕だったわね」

「綺麗…」

はっきりと見える天の川はとても綺麗で、ロマンチックだった。

「ねえ、彩ちゃん」

玲央が急に声をかけてきた。

「なぁに?」

「あたし、貴方のことはすごく大切だけど、貴方を優先出来ないこともあると思うの」

しみじみと目を伏せて言う玲央は弱々しく見えた。

「それでも、毎日貴方に会いたいからやらなければならないことはそっちを優先するつもりよ。それでもいいかしら?」

「私も、織姫と彦星のように一年に一回しか会えないなんて嫌だから。そんなことで怒らないわ。だから、安心して優先していいよ」

だって、私は貴方なしでは生きたくないから。

織姫と彦星も早く気がつけば良かったのに…。

そんなことを考えながら帰路を歩んだ。


すべての人の願いが叶いますように。

織姫、彦星、お幸せに。

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- 征十朗じゃなくて、征十郎ですよ。 (2016年2月13日 18時) (レス) id: e9c8f0716a (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - と&も&えさん» ありがとうございます。レオねぇカッコいいですよね!これからもよろしくお願いします! (2015年8月18日 14時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
と&も&え - 僕これ見てもっとレオ姉好きにナッチャッタ!!! (2015年8月17日 23時) (レス) id: 6f0ea2721c (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - satoさん» ぽいですか?wオネェなので、こんな感じかな?と。コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。も (2015年8月13日 15時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 実渕先輩、何か、乙女? (2015年8月13日 15時) (レス) id: 2bb3a92db8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幸村美咲 | 作成日時:2014年2月20日 22時

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