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第十二.五話  赤司side ページ16

放課後。

彩とのデートがなくなったけど、少しは彼女に自由を与えたいと思っている。

「ケーキでも買っていこう。それなら彩も喜ぶだろう。

そう考えて『cherry(チェリー)』に向かう。


ケーキを選び、箱に詰めてもらっている間に、視界にテラスにいる彩によく似た女性がはいった。

その前の席のシルエットも見たことがあった。

でも、彩は友達といるはず。

疑いたくはなかったが、念のためだ。

ケーキの入った箱を受け取ってテラスに向かう。

大丈夫だ。彩が僕に嘘をつくはずがない。

心臓がいつもより早く脈打つ。


だが、僕の願いはむなしく破られた。

だって、そこにいたのは、


僕の彩だったから。


前の席はやはり玲央だった。

「彩」

いつもでは考えられないくらい低い声がでた。

玲央は僕の顔を見たとたんサァ…と青ざめた顔になっていく。

ああ、感情がおさえられない。

きっと今僕は、今までとは比べ物にならない位怖い顔をしているのだろう。


「なぜここにいるんだい?友達と遊びに行くんじゃなかったのか?」

どうして裏切った?何が不満だった?

「せ、征ちゃん、私がさそ…」

「玲央は黙っていてくれるか?」

ついつい玲央を睨んでしまう。

「っっ!!」

何も言えなくなったのか、玲央は黙ってしまった。

「さあ、説明してもらおうか。場合によっては無理矢理にでも連れて帰るよ」


僕だけを見てくれ。









お前がいないと、僕は……









寂しいんだ…

第十三話 主人公side→←第十二話  主人公side



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- 征十朗じゃなくて、征十郎ですよ。 (2016年2月13日 18時) (レス) id: e9c8f0716a (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - と&も&えさん» ありがとうございます。レオねぇカッコいいですよね!これからもよろしくお願いします! (2015年8月18日 14時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
と&も&え - 僕これ見てもっとレオ姉好きにナッチャッタ!!! (2015年8月17日 23時) (レス) id: 6f0ea2721c (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - satoさん» ぽいですか?wオネェなので、こんな感じかな?と。コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。も (2015年8月13日 15時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 実渕先輩、何か、乙女? (2015年8月13日 15時) (レス) id: 2bb3a92db8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幸村美咲 | 作成日時:2014年2月20日 22時

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