好きの想いは永遠に。【探偵チームKZ事件ノート】

浮気してんじゃん。 ページ4

＊
転校すると同時に私は、近くの進学塾、秀明ゼミナールに通う事になった。

正直言って、めんどくさい。
夜遅くまで塾とか、最悪。

ちなみに私のクラスは、一番下の受験A。

クラスは地下にある。

良いクラスほど上の階に行けるらしい。
私にはそんな事関係無いけどね。

秀明で人気の、サッカーチームKZの事もよく知らないし。

だって私は、幼い時から翼一筋。

それで、急に再開したと思ったら彼女がいるなんて。
ほんと、未だに信じられない。

＊

めんどくさい秀明を終えて、私が帰っていると、聞き覚えのある笑い声が、脇道から聞こえてきた。

咄嗟に電柱に身を潜める。

何、デジャブ！？
脇道から出てきたのは、何と、



立花さんと、男の子だった。


何あの子、



浮気してんじゃん。



私は、勝ち誇った様な笑みを浮かべた。
これで、翼はあの子と別れるだろうね。

そしたら、翼は私の方にも目を向けてくれるかな。

家に帰ったら、すぐ翼に電話しよう。

浮気がバレた事も知らずに、嬉しそうに笑っている立花さんを横目で見ながら、私はほくそ笑んんだ。

私の勝ち、だね。


うふふ。

電話。→←廊下で。

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