好きの想いは永遠に。【探偵チームKZ事件ノート】

お姉ちゃん。 ページ14

私の姉である加藤雪は、所謂オタク。

「わわっ！今日も推しが尊い・・・。」




「やばい・・・もう死ねる。」


お姉ちゃん、それ言ったらクラスの人と同レベルだよ。

「期末終わりにこれは嬉しい。」

独り言、多っ・・・。


ちなみにお姉ちゃんがオタクの所為で、この部屋はグッズに囲まれている。

囲まれる身にもなってほしい。

１人でぶつぶつ言っているお姉ちゃんを無視して、私は明日の期末の為に勉強し始めた。


「ほらほら、結愛も見なよー！！」

無視。

「つれないなぁ。」

つれなくていい。

『お姉ちゃんも勉強しなよ。』

私がそう言うと、お姉ちゃんは私に向かってVサイン。

「今日、隼人と勉強会するからっ！」

あ、そ。

彼氏と会う前にスマホ見ながら尊いとか言ってたら、今に別れを告げられるよ。

「何！そのゴミを見るような目！！怖いんだけどっ！」

お姉ちゃんなんか無視して、勉強勉強。

国語も念入りにしなきゃ。

得意教科だって浮かれて油断してたら、痛い目にあうかもしれないし。


「ねぇ、結愛！？聞いてる！？」

聞いてない。


「冷たい・・・誰よ、こんな風に育てたの。私、ショック。」

ショックなんて受けなくていいから。


「隼人に慰めてもらお。」

ふん、勝手にすれば。

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