好きの想いは永遠に。【探偵チームKZ事件ノート】

目標。 ページ11

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帰りのHRの時間、
「今日で、期末テストまで２週間切ったぞー。」

という先生の言葉に、クラスメイトの大半がため息をついた。


一方私は、やる気で満ち溢れていたんだ。

ここで成績を上げれば、翼の目に留まるかも、なんてね。

少なくとも、立花さんより成績優秀になるっていうのが目標。

頑張らなくっちゃね。

HRが終わった瞬間に私は教室を出て、階段を駆け下りた。

少しでも時間を無駄にせず、勉強に費やしたいから。

けど、一番聞きたくない会話が聞こえてしまった。


「アーヤ、今度の土曜、空いてる？」

「空いてるよ。」

あの二人の会話。

「じゃあ、俺の家で一緒に勉強しよ。」

お家デートとか・・・許せない。

立花さんの事、一生恨んでやる。


「え・・・いいの？」

「良いに決まってるでしょ。アーヤは俺の”彼女”なんだから。」

やけに”彼女”という言葉を強調してたような・・・。

周りがヒューとかラブラブだねーとか言ってるのを遠目で見ながら、私は昇降口へと向かった。

立花さん、きっと翼に見惚れたりして、勉強に集中できないと思うよ。

だから私が、立花さんの成績を超えるからね。

クラスの順位が貼りだされた日には、私が立花さんより上についてみせるから。

楽しみだなぁ、ふふっ。

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