好きの想いは永遠に。【探偵チームKZ事件ノート】

驚きと悲しみ。 ページ1

＊
私は今日、浜田高校付属中学に、編入する。

そこにはなんと、私の幼馴染の、美門翼がいるんだ。
小さい頃、彼が引っ越してから、ずっと会えていなかった。
でも、こうして再開出来るってことは、

なんだか特別な事が起きそうだな。

翼は、私にとっての初恋の相手。
会えるのが楽しみじゃないはず、ないでしょう？


＊
私の担任になる先生は、美坂薫先生。
優しそうな先生で、安心。

そして私は、教室の中に入った。

途端に視界に入ったのは、

「翼・・・？」

「結愛？」

中学生になってより一層美貌に磨きがかかった、私の幼馴染だった。
同じクラス・・・？
こんな奇跡、あっていいの？
嬉しすぎて、顔がニヤつきそうなのを抑えながら、私は自己紹介をした。

『初めまして。加藤結愛です。これからよろしくお願いします。』

すると、一部の人は拍手してくれたけれど、他の人は、ひそひそと話していた。

「ねーあの子、ツバサの知り合い？」
「彼女？」
「彼女なわけないじゃん。ツバサ、もう彼女いるし。」
「あ、そうだった。あの可愛い子ね。」

え・・・？
翼に、彼女？
嘘でしょ、そんな事、聞いてない。

「じゃあ、席は、立花さんの隣ね。」

私は、立花さんの隣に座った。
立花さんが挨拶しているのにも答えず、私は翼の彼女を思い浮かべた。

嫌だ・・・翼に彼女だなんて。

こんな現実、受け止められないよ。

悪いイメージ。→

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