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「ねぇ、あんた先輩の犬じゃなかったの？」
くノ一教室の同輩が問うてくる。心当たりはあるが、この状況を少し楽しみたい。
「なんのことだ？はっきり言え」
「...Aに、先輩の代わりをさせないで。あの子はあの子。やっと開放されたの、もう縛らないで」
煽れば悔しそうな顔で本音を喋ってくる。
開放ねぇ...あの人が何をしようとしているのか知りもしないで、よく開放されたと言い切れるな。
「はは。先輩はどこまでも俺を好いてくださっているんだ。Aも、俺を慰めるための贈り物。俺が好きにして何が悪い？」
「Aはものじゃない！撤回しなさい！」
くノ一は胸ぐらを掴んでくる。
女のくせに馬鹿力を容赦なくふるってくるような奴が、あの人と同じくノ一とは...Aを見習えよ。
「はぁ...なんで先輩は嫁いでしまったんだ。俺にあんなに良くしてくれたのに...忘れられない」
「あんたねぇ...！それは妖術よ！騙されてる！」
「なにが妖術だ。...俺は、心から、あの人を...」
怒りで襟を掴む手が震える女。俺は言い返す言葉が詰まった。
なぜだ？俺は...私は、先輩をお慕いしているのに。なぜこの口は言い切らない？
なんで雷蔵とAが頭に浮かぶ...？
「？ちょっと」『志位』
「A...？」
先輩の贈り物が来た。女は咄嗟に手を引っ込める。
勘右衛門...お前は何をしている？この女に近づけば、お前は順番が回ってこなくなる。
わざわざ私が、贈り物にお前から遠ざけるようなことを囁いたというのに。
何が目的だ？
◇◇
『あ、ごめんね。話の途中だった？』
Aは何も知らない。あの先輩がなんなのか、あんたに何をしたのか、私達がどう思っているのか。
「...ううん、いい。どうしたの？」
『その、志位が異性と出掛けるなんて珍しいから、何してたのか聞こうと思って』
「あぁ...中在家先輩に本を差し上げたくて。だから不破に頼んで、探してもらってた」
チラと顔を見ると、目を丸くして、次の瞬間には微笑ましく見つめてきた。
『へぇ...面倒事が嫌いな志位が贈り物を...』
「う、うるさい！！いいでしょ別に！」
あははと笑う彼女に、ムカムカとした思いが湧き上がる。でも、この懐かしさを感じる会話に、ホッとした自分がいた。
Aは知ってる？私達は別にあなたが嫌いなわけじゃない。
委員会のことは謝りたい。怖かったの。
でもね、あなたとまた笑い合いたいと思ってる。
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もち米マン(プロフ) - コメント失礼します！お話し面白くてスラスラ読めます！19,20話が抜けていますがミスでしょうか？確認お願いいたします(..) (9月9日 21時) (
レス) id: 483e70a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - 待って最推し、、めちゃめちゃ心臓にキて好きです…最高に私得すぎる。。更新楽しみにしてます、！ (8月24日 3時) (レス) @page12 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 更新頑張って下さい!!!!!正直に言えば夢主ちゃん以外のオリキャラがいなければええな〜って思いました！まぁ、それを無視して読んでます。アンチではないのでご安心を!!!!!!これからも暇さえあれば読んどきます！ (2023年2月12日 0時) (レス) @page34 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
シュモくん(プロフ) - 小桜さんすみません( > < *)՞՞確認不足でした！ありがとうございます。 (2022年11月5日 19時) (レス) @page23 id: b925ba0735 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - １９ページの数馬くんの説明(？)のところ、保健が保険になってます。一応、お伝えしときます！ (2022年10月16日 23時) (レス) @page19 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュモ | 作成日時：2022年8月10日 15時
