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「ここ…で合ってるよな?オサム」


「ああ。」


昼休み、ミドリカワに指定された場所にクニチカさんを連れてやってきた。



ちなみにオサムは心配だから、と言ってついてきただけ。



「ミドリカワ…どこかで」





と呟くクニチカさんに目をやると、そのタイミングでミドリカワが走ってくるのがちらり、見えた。




ミドリカワも忙しい奴だなと腕を組んで到着を待つ。





「ごめ〜ん、遊真先輩、国近先輩。…と、三雲先輩?なんで?」




とオサムに疑問の目を向けたミドリカワに、俺はこう答えた。


「オサムは面倒みの鬼だから、ついてきた。」




そう言うと、ミドリカワはそっか、と興味なさげに言ってクニチカさんの方を見た。





「国近先輩…あ、先輩のお姉さんの方ね。から話聞いてるよ、この辺のこと教えて欲しいんだっけ?」



「ああ、うん。…ところで、ミドリカワくん?だっけ。下の名前は…?」



おずおず、と言った様子で言ったクニチカさんに、ミドリカワは頭にクエスチョンマークを浮かべて答える。




「駿…だけど?」





「…、やっぱり」





クニチカさんは嬉しそうに笑った。





「あの時の、駿くんなんだね」

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作者名:張間 美雨 | 作者ホームページ:..*  
作成日時:2016年9月22日 14時

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