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お姉ちゃんは大丈夫って言ってたけど…
うん、結構キツい。
「(汚い……)」
皆汚い色ばっかしてる。
だから、こっちにくるのは嫌だったんだ。
それより、お姉ちゃんの知り合いと駿くんを探さないと。
「ねえAちゃん、北海道ってどんなところだった?」
「ん〜…きれいだったよ」
「ハイ!彼氏とか居るの!?」
「い、居ないよ…」
しばらく逃がして貰えなさそうだ。
___
三雲side
…気になる。
ちらちらと国近さんをみていると、空閑が不思議そうな顔をこちらに向けていた。
「どうした?オサム」
「いや、転校生が…」
「ああ、どこかで見たことがある雰囲気がするな。」
がんばって思い出そうとしているようだが、浮かんでこないらしい。
「…多分、太刀川隊のオペレーターの、国近先輩の妹…とかじゃないかって思ってる」
「なんと、たちかわ隊の。」
空閑が興味深そうに国近さんを見ていると、視線に気がついたのか僕と目があった。
すると立ち上がった国近さんはこちらに向かってきて。
「ねえ、メガネくん。…とちっちゃい白髪くん」
「ボーダーなんですか?」
じっくりと、目を抉るように見つめていた。
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