二十六話 ページ28
…
｢Aくんが行った方が、、｣
『それは無理』
ボクがなずなに｢貰ってきて｣とお願いするとあんずが首を傾げながらそう言った･･･けど絶対無理！
だってもう夢ノ咲の生徒じゃないからね
『退学したし、』
｢え！そうなのか？
天祥院は休学中だって言ってたぞ｣
ボクが事実を告げるとなずなが驚愕の事実を言った
・
はぁぁああ？！
・
『一体全体どういう事？？』
ボクちゃんと天祥院に退学届け出したよね？
なんで休学になってるの？天祥院職務放棄？
ボク学院に戻る気ゼロなのにっ･･･！
｢先輩それは事実ですか？！｣
｢勿論だ！おれはちゃんと聞いたぞ！｣
ボクの思考回路がショートしていると
それに追い打ちをかけるようになずなはそう言った
・
『頭痛い』
不登校になったり休学になったり所在不明になったり、ボク完全に夢ノ咲の問題児じゃん、、
｢だ、大丈夫か？｣
『･･･ってことはボクまだ』
｢夢ノ咲の生徒らぞ！｣
なずなにそう言われて現実を突きつけられる
少し興奮気味のなずなと嬉しそうに笑ってるあんず
『(･･･はぁ)』
あいつ最初からボクのこと退学させる気ないじゃん
･･･なんかどっと疲れた
・
・
｢そういえばもうすぐ学院祭ですよね！｣
｢もうそんな時期か
あ、だからレオちんは作曲に熱入ってるんだな！｣
なずなは｢でもご飯は食べて欲しいな｣と付け足した
『レオが･･･？』
いや学院祭には興味無いけどレオがご飯を食べてないって大丈夫？･･･まあ泉がいるからそこら辺は大丈夫だとは思うけどやっぱり心配だなぁ
なんでそこまで頑張れるのかわかんないよ
頑張っても努力は報われないのに
・
・
｢──そうだ！Aくん学院祭おいでよ！｣
・
頭の中でごちゃごちゃ考えてたらあんずがそう言った
その時のあんずの笑顔はキラキラしててとても眩しかった
｢今年の文化祭は例年より気合いが入ってるからAちんもぜったい楽しめるはずだぞ！｣
なずなもそう言って笑いかけてくれた
二人の言葉がとても嬉くて目頭が熱くなった
ボクは溢れる涙を誤魔化すように立ち上がった
・
『(─･･･涙脆くなったなぁ)』
我儘でごめんね、
貪欲でごめんね、
・
・
『もう帰って』
そう言ってボクは部屋を後にした
…
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れもんてぃー(プロフ) - アリサさん» アリサさんありがとうございます！ご期待に添えられるよう、頑張ります！ (2021年9月8日 18時) (
レス) id: ee93852d02 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 好きです。更新楽しみに待ってます (2021年9月8日 18時) (レス) id: 2149cb42f2 (このIDを非表示/違反報告)
れもんてぃー(プロフ) - ねこまるさん» ねこまるさんありがとうございます！そう言って頂けて幸いです！これからも精一杯頑張ります！ (2021年9月4日 8時) (レス) id: ee93852d02 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - え、待って、すごい好きです。こういう感じの夢主本当好きなんです！文章書くのも上手で…！作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年9月4日 8時) (レス) id: ccf2dbd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんてぃー x他1人 | 作成日時：2021年9月2日 11時
